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One ページ4

今日も、1人で任務だった。
流した汗を落とそうと、シャワールームへ入る。
早速お湯を出し、シャワーで髪を濡らす。
目を瞑ると、ふと星漿体護衛任務を思い出した。
目に浮かぶのは、理子ちゃんの死体を目の前に、拍手をする一般教徒の姿。


「………………。」


私は今まで、呪術は非術師を守る為にあるものだと考えていた。
そうであるべきだと考えていた。


だがしかし、星漿体の1件以来、私の中で非術師の価値のようなものが揺らいでいる。


私の術式は、降伏した呪霊を取り込み自在に操る、呪霊操術。


祓う、取り込む、その繰り返し。


祓う。


取り込む。


皆は知らない、呪霊の味。


まるで吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしているかの様な。


祓う。


取り込む。


「……誰の為に。」


脳裏に焼き付いて離れない、一般教徒の嬉しそうに笑っている、醜い顔。
私はこんな奴らを守る為に___。


駄目だ、ブレるな。
1年前を、高専に来たばかりの頃を、思い出せ。
強者としての責任を果たすんだ。


私は蛇口を捻りシャワーのお湯を止める。
目を開き、髪から滴り床に跳ねる水を見つめる。
それでも離れない、あの醜い顔。


「猿め……。」










「なんてことはない2級呪霊の討伐任務のハズだったのに……!!クソッ……!!産土神信仰……アレは土地神でした……1級案件だ……!!」


そう言った七海は目元にタオルを当て、椅子に座り天を仰ぐ。
Aは状況が未だ理解出来ていないのか、その横で呆然と立ち尽くしている。


そして私の目の前には、灰原の遺体。


「……七海もAも、酷い怪我だ。今は兎に角休め。任務は悟が引き継いだ。」


「……もう、あの人1人で良くないですか?」


「…………。」


術師という、終わりのないマラソンゲーム。
その果てにあるのが、仲間の屍の山だとしたら?
護るべきは、どっちだ。
応えは決まっているだろう。

Zero→←Two



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みたらし(元三日月) - 嗚呼っ…好きです…最高です (2022年3月16日 15時) (レス) @page6 id: 122f030fb9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 凛愛さん» ひゃん……😭ちんありがとう……🤦‍♀️(スキ) (2021年9月27日 17時) (レス) id: fa378eaf30 (このIDを非表示/違反報告)
凛愛(プロフ) - スキ…………🤦‍♀️(スキ) (2021年9月27日 13時) (レス) @page6 id: f83a603b36 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ゆきな☆さん» ひゃあああ嬉しいですありがとうございます😭😭 (2021年9月27日 9時) (レス) id: fa378eaf30 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 感動しました😭 (2021年9月27日 8時) (レス) @page6 id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2021年9月26日 22時

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