15単独レギオン！ ページ27
＜オンボロ寮-自分の部屋＞
＿気持ちがフワフワする。
談話室で寝落ちしたはずなのに、何故か自分の部屋にいる少女。
心のどこかで、
＿あぁ、今私は夢を見ているんだ。
と謎の確信があった。
＿…身体の自由が利かない。
少女の身体は自然と鏡に吸い込まれていく。
＿あぁ、この感覚覚えがあるなぁ。
少女は鏡に吸い込まれた。
庭が広がる中、ハートの女王が薔薇の木を振り上げていた。
とらわれているのは…＜アリス＞だろうか。
トランプ兵は女王に怯え、弁明をするが、許してはもらえなかった。
＿あぁ、彼は斬首されてしまうんだ。
どこかで少女はそう思った。
泣き叫びながら連れていかれるトランプ兵。
彼の悲鳴を最後に少女の視界は真っ暗になった。
＿何故誰も彼女を止めてあげないのか。
少女は知っている物語だが、19になった今読んでみると純粋に疑問を感じた。
少女の意識が現実に引き戻される。
どうやら＜夢＞は冷めてしまうようだ。
少女は重たい瞼を持ち上げた。
＜オンボロ寮-談話室＞
「A、起きろ。」
「ん〜。」
聞き覚えのある声がする。
ボーっと視点を合わせると、
「今日は＜なんでもない日＞のパーティーだぞ。遅刻したら首をはねられる！」
「Oh。朝から物騒なワードを聞いちゃったわ。」
少女を起こしていたのはデュースだった。
やはり、少女は談話室で寝落ちしてしまったのだ。部屋の有様を見て
＿あぁ、こりゃ今日片付けなきゃなだ〜。
と頭を抱えた。
「さてと、パーティーに備えて朝食でも作りますか。」
少女は起き上がり背伸びをする。
すると、
＿＿コンコン
ドアをノックする音が聞こえる。
「ん？誰か来たみたいだな。」
デュースが玄関に迎えに行ってくれるようだ。
少女は取りあえず、近くで寝ていたエースを起こすことにした。
「エース、エース。」
「ん〜。」
「起きて〜。」
少女自身もまだボケーっとしながらエースを揺さぶっていると、
「おっはよー！
昨日のお泊り会は楽しかった？枕投げとか、トランプとかして青春しちゃった？…わぁお。」
デュースがケイトを連れてやって来た。
ケイトは少女の姿を見た瞬間に少し固まる。
そして、エースはケイトの声が聞こえると、
「ふぁ〜…ケイト先輩おはよーございまーす。しましたよ、トランプ。
グリムが全然ルール知らないから、ババ抜きだけど。」
「くそー！全然勝てなかったんだゾー！」
エースは凄く眠そうに起き上がった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
