14-番外編 ページ24
「エース、デュース〜。掃除終わった？」
少女がひょっこりと談話室に顔を出す。
どうやらカレーは完成したようだ。
「って、うわぁ。めっちゃ綺麗になったね。」
談話室は見違えるほど綺麗になっていて、少女は目を輝かせる。
「どぉよ！ま、オレにかかればこんなもんよ！」
「お前はちょっとしかやってないだろ！」
「仕方ないだろ！？オレ今魔法使えねぇんだから！」
エースは少女にドヤ顔を向けるが、デュースに一蹴されてしまった。
口喧嘩をしている２人が、まるで山田の弟2人の様で、少しほっこりしてしまう。
「２人とも、ありがとね。掃除道具を片づけたら手を洗っておいで。夕ご飯にしよ。」
少女はそんな2人に微笑むと、そう言ってお風呂場へと向かった。
「グリム〜終わった？…何がドウシテコウナッタ？」
「あ、A〜助けるんだゾ〜。」
少女がお風呂場を覗くと泡まみれのグリムと、泡だらけのお風呂場が。
お風呂場は昨日も掃除したのでかるーく流すだけで良かったのだが、昨日の少女の掃除を見ていたグリムがどうにか真似をしようと頑張ったのが空回りしたようだ。
グリムは少女に怒られる…と思って目をキュっと閉じるが、
「ふふっ…あはは！グリム〜アワアワじゃん！」
少女は服の袖をまくると、笑いながらグリムを持ち上げる。
グリムはキョトンとしてくりくりの目で少女を見上げた。
「怒らないんだゾ？」
「ん？こんな事で怒んないよ！掃除ありがとね。」
少女はシャワーを片手にグリムの身体とお風呂場を流した。
グリムは温かい水が体に当たる感覚と一緒に来る、少女の温かい手に心がムズムズする。
＿何か、くすぐったいんだゾ。
目の前の鏡越しに笑顔の少女の顔を見て、グリムはキュっと胸の前で手を握った。
泡が全部流れたグリムを脱衣所で綺麗に拭く。
フワフワのタオルで拭かれるグリムは気持ちよさそうだ。
「よっし、拭けた。…これは今日のグリムのお風呂は良いかな。」
「え〜オレ様こう見えてキレイ好きなんだゾ〜。」
「じゃあ、今日も一緒に入ろうか。よし！ご飯できたから行こ。」
少女はグリムを拭き終わって満足すると、そのまま抱き上げてキッチンへと向かう。
「今日のバンメシは何なんだゾ？」
「ん〜？ちょ〜っとスペシャルなカレーだよ！」
「スペシャル！？オレ様、早く食べたいんだゾ！」
「はいはい。それじゃあ運ぶの手伝ってね。」
仲良く廊下を歩きながらグリムはスペシャルカレーに胸をときめかせた。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
