恋人から始めませんか、／ tn ＊request ページ42
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お友達から始めませんか、の続編
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「…はぁ？まだ付き合ってへんの！？」
騒がしい食堂内に響いた声に、一瞬ざわめきが消え周囲の視線が此方に向けられていることを感じる。なんかデジャヴだなと思いながらも、目の前の原因を黙らせるべく手を上げてソイツの額へとデコピンをかました。いっっってぇ！とまた声を荒げるも周囲の興味はそがれたようだ。元通りになった食堂内にそっと安堵の息を溢した。
「な、なにするんや！」
「うるさいから」
「やからってデコピンする必要ある？」
「ない」
「ですよね！」
また騒がしくなりかける大先生に、もう一体デコピンされたい？という意のつもりで手のひらをチラつかせれば、聡明な彼はちゃんと黙り込んでくれた。よし。
「…さっきの話の続きやけど。あれから何か月経つと思っとるん」
しかし、今度は私は言葉を詰まらせる番だった。的確かつ鋭い指摘に視線を明後日の方向に逸らしてしまうのも仕方がない。「Aちゃん？」と語尾を強めた促すような声に渋々視線を戻し、「…3ヵ月」と彼からの質問に答えた。
「そうよなあ、…なんでなん？」
「いや、だって。お互いここ最近忙しくて、ですね」
「ほーん」
「まともに連絡も取れてなかった、というか…」
目の前からの重圧に耐えきれず言葉の端は尻すぼみに。肩をすくませて自分の体が小さくなっていくような感覚。さっきと立場が逆転してない？と笑われても仕方がないのだ。恋愛面でこの男に勝つことは正直できない。
だって、何を隠そう大先生こそが私と彼を巡り合わせてくれた所謂恋のキューピッドなのだから。
3か月前、友人の頼みで参加した合コンなるもの。そこで私は、トントンと名乗る男性に出会う。
まあ、色々とあったその帰り道。以前から私を知っていて、合コンに参加した経緯をも明かされた彼に告げられた。
お付き合いを前提に、友達になってくれませんか、と。
いやどんな告白の仕方なのだろうとも思ったけれど、彼の真摯的な面がそのままそっくり表に出た結果だというのも伺えた。
そんな彼に、その前に起きたひと悶着で助けてくれた頼もしい一面を見たことも相まって。私はそれに、「それじゃあ、お友達から始めませんか」とお返事をした。
それからは何度かキャンパス内でお話したり、食事に行ったりと交流を深めてきた。
しかし、結局は私たちはまだ友人止まり。いうならば友人以上恋人未満の関係でしかなかったのだ。
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ももね(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！喜んでくださったようでうれしく思います。私自身も「お友達から始めませんか、」は特にお気に入りのお話でしたので続編を書くのはとても楽しかったです！この度はリクエストありがとうございました！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ももねさん» ももね様！リク消化ありがとうございます！もう好きすぎて言葉に表せないくらい好きです！ももね様！本当にありがとうございました！愛してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - 天真爛漫さん» ありがとうございます！天真爛漫さまのご希望に添えたなら幸いです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
天真爛漫 - 作者様、素敵な作品を書くてくださり、ありがとうございました！！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 545c0410b5 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - りんごさん» はじめまして！コメントありがとうございます。ありがとうございます…！好きなフレーズを題名にさせてもらいました！^^リクエスト承りました！執筆が完了次第投稿させていただきます。よろしくお願いします！ (2020年5月3日 23時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももね | 作成日時：2020年4月13日 19時
