243 game ページ4
インターハイは地方予選だけではなく、東京体育館でも予選試合があり、その予選に勝つことで本戦への参加が決定する。少なくともここにいる学校の半数近くがここまで来たにも関わらず予選で姿を消すことになるのだ。俺たち青城も例外ではなく、開会式後に予選試合を控えている。まあ今回の相手はインターハイ初参戦らしい愛媛県代表の陽和学園という学校だ。あまり情報は得られていないが、サーブに定評があると聞いている。正直この際どこでもいいと感じてしまう。それほど、今の俺はボールが触りたい、試合をしたい気持ちが高まっているのだ。それも仕方がないことなんだよ、さっきの監督の言葉を聞いたら。
＿＿＿
「……では、予選のスターティングメンバーを発表する。今回は１セット目と２セット目で戦術を大きく変えることにした。」
監督の言葉に注目している青城のメンバーたち。皆等しく闘志に満ちた表情で監督の次の言葉を待っている。
「１セット目は……銀鏡、お前がこの全国の舞台に我らが青葉城西高校の名を、『コートを制す』という信条を、轟かしてこい。とにかく１セット目はお前が大砲となり暴れまくれ。いいな？」
「＿＿＿っはいっ！」
強いまなざしで言い渡してきた監督の思いを受け止め、俺は声を張り返事を返した。俺の判事を聞き、頷きとたくらみのある笑みを見せた監督が言葉を続ける。
「……そして２セット目。散々銀鏡が暴れたことにより、銀鏡の影響力が最大限となり他の選手たちへの意識が向きにくい環境になってから、お前たち……及川(S)、岩泉(WS)、花巻(WS)、松川(MB)、渡(Li)、金田一(MB)が青城が銀鏡一本柱のチームでないことを見せつけてこい！」
「「「はいっ！！」」」
返事と共に両肩に乗せられた２つの手。振り返らなくても及川と岩泉の物だと分かる。その手から伝わる二人の思いが伝わってくる。“一緒に戦おう”と、強い思いが。
________
「＿＿この予選勝ち進んだら、次は優勝候補の一つの“稲荷崎”だろ？“高校No,1セッター”のいる。」
開会式に向かう道中、岩泉の発した言葉により、俺の隣でピクリと反応した及川の機嫌が急降下した空気を感じた。その原因となった岩泉を睨みつけるが、にやにやした表情でこちらの反応を楽しんでいることが分かる。……くそ、わざとやって楽しんでやがるな。
＿＿＿Our strategy.
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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう！頑張ってください！神作をありがとうございます！ (7月22日 21時) (
レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん！続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ﾋｪ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ﾋｨｨｨｨ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2020年3月16日 2時
