255 game ページ16
会場を後にする前に、呼ばれた声の元へと向かう。視線の先にはチアガールの恰好をした金髪碧眼の女の子が手を振っている。
「It's been a while, Olivia.Thank you for your support.(久しぶりだね、オリビア。応援有難う)」
元彼女であるオリビアは俺のNYのハイスクールのチアリーダーだ。別れてはいるものの、関係は良好であるため今回の試合のためにコーチと共に応援に来てくれたらしい。
「After all you are the best!I love you, darling!(やっぱりあなたは最高ね！愛しているわ、ダーリン)」
投げキッスをしてくる彼女に笑いながら同じくキスを返すと、手を振りその場を後にする。なおも背中に聞こえる彼女の声やその他の歓声に苦笑しつつ、俺は会場を後にしようとしているチームメイトの後を追った。だが、なかなか合流には至らず、次は宮兄弟に捕まってしまった。
「ちょ、Aくんっ何やの、あの金髪ガールは！？投げキッスとかモデルかっちゅーねん！」
「あの、俺、宮治って言います。中学ん時からずっとAくんのファンですっ！サインくださいっ！」
２人とも全く方向性の異なる言葉かけをしてきて、やや混乱する俺。とりあえず侑は無視してサインに応じることにした。治はポケットから出した油性ペンを俺に渡すと、背中を俺に向け、着ていたTシャツの後方を引っ張った。
「んなっ！何で俺んことまるっと無視しとんねんっ！Aくんっ！」
「ハハっ悪い悪い。でも久しぶりだなーアツ。どうだった？俺のプレーは。」
にやりと悪戯に笑って見せると、侑は目をぐっと閉じた。俺はそんな侑の返答を待ちつつ治のTシャツにサインを書いた。今さら気づいたがこのTシャツは俺の代表選抜時のユニフォームレプリカらしい。背中には俺の名前が書かれている。
「……最高やった。もう、ホンマに。いつも度肝抜かれっぱなしや。」
「ご満足いただけて何よりです、侑くん。」
そう伝えると居てもたってもいられなくなったように侑が「Aくん！」と言いながら抱き着いてきた。及川同様、侑も何かとスキンシップが多く、これはいつものやりとりだった。
「これ、俺の選抜のやつじゃん。」
「そうです！Aくんグッズは全部買いました。さっきもツムと並んで買ってきたとこです。」
「せやっ！見て、Aくん、このタオルなんて今回のインターハイ限定なんやて。サムのは他でも売ってんねんけど。」
「はぁ？！そんなんこのリスバンやて限定品やし！」
＿＿＿Thanks!
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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう！頑張ってください！神作をありがとうございます！ (7月22日 21時) (
レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん！続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ﾋｪ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ﾋｨｨｨｨ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2020年3月16日 2時
