出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ26)

今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:29,516 hit

事件が発生してたページ26

『………どうしたんだ？』

ﾄﾞﾗｺ「みんな自分の寮に戻ってる…何か起こったんだ」

『だからその何かを聞いているんだ』

ﾄﾞﾗｺ「知るわけないだろ。僕も寮に戻る。君も戻るんだな」

『は、お、おい…！』

私が呼び止めるよりも先に彼はスリザリン生の元へ行って一緒に寮へ帰ってしまった

私はどうすればいいのか分からずその場に立っていると見慣れた姿があった

クルクルの焦げ茶の髪と、赤毛

ハリーとロンだ

『ハリー！ロン！！！！』

ﾛﾝ「え、ユウ？良かった君を探してたんだ。もう帰っちゃったのかと思って…」

『そんな事はいいロン。ハリー、何があったんだ？』

ﾊﾘ「トロールが出たんだ！」

『トロールが！？先生たちもいるのになんで…？』

ﾛﾝ「誰かが入れたんだよ！！地下室に出たって！！でもトロールはバカだから1人で入れる訳ないんだよ！」

『誰かが……？』

話の途中から違和感を感じていたがそれが何なのか、ようやく分かった

ハーマイオニーがいない

ロンとハーマイオニーが喧嘩したのは知っている

それでも見当たらないのは変だ

寮の方へ向かっていく生徒の中にもいない

この2人と一緒にいる訳でもない

ならハーマイオニーはどこに……？

まさか、トロールの所にでも行ったのか？

いや、有り得ない

真面目なハーマイオニーだ

自らそんな危険に入っていくとは思えない

という事はトロールが居ることをしらない……？？

頭の中でバッとそれを考えた私はロンの肩を掴んだ

『まずい、まずいぞ！！！！ハーマイオニーはこの事を知らないんじゃないのか！？』

ﾛﾝ「そ、そうなんだよ！僕たちもそう思って今探してるんだ！」

ﾊﾘ「探しても見つからないんだ……！」

『あぁっ……くそ…！！』

一体どこにいるんだハーマイオニー……！！

ロンにあんなことを言われて傷付いた…

それで恐らく泣いているはず…

そんな時に行く場所と言えば……？

『……トイレ！！』

ﾛﾝ「トイレ？今そんなこと言ってる場合じゃないよ！」

『違う！ハーマイオニーはきっとトイレに居る…！』

ﾛﾝ「何でそんなこと分かるんだよ！」

ﾊﾘ「見て！女子トイレの方に行ったぞ！！」

『！！……行くぞ！』

私たち3人は顔を見合わせてトロールの後を追った