出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ1)

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変な夢と嫌な目覚めページ1

＿＿＿＿「ユウ」＿＿＿＿

真っ暗な空間で女の人の声がする

だれだ……？

＿＿＿＿「ユウ……」＿＿＿＿

なんで私の名前を知っている…？

＿＿＿＿「ユウ、こっちよ…」＿＿＿＿

奥の方に小さな白い光が見える

歩いていきながら目を凝らすと、そこには＿＿＿＿

＿＿＿＿「あぁ……ユウ…愛しているわ…」＿＿＿＿

『ロウェ、リ…スさん……ｯロウェリスさん！！！』

会えた、もう1度

ロウェリスさんに会えた

ロウェリスさんに向かって走り出す

＿＿＿＿「私の可愛いユウ……」＿＿＿＿

『ｯずっと、ずっとあなたに会いたかった…！』

『ごめんなさいって、ありがとうって伝えたかった！』

手を伸ばしてロウェリスさんを掴もうとする

もう少して手が届きそうな時、視界の端が緑色に光った

その光はロウェリスさんに当たった

＿＿＿＿「ユウ……あなただけでも…」＿＿＿＿

＿＿＿＿「私と＿＿＿＿とのたった1人の＿＿」＿＿＿＿

『ロウェリスさん！待って！行かないで！！！』

緑の光に当たると同時にロウェリスさんは消えていく

私の手は、空を切った

まって、おいていかないで、

ひとりに、しないで＿＿＿＿！！！

ガバッと体を起こす

荒い息をしながら考える

さっきまでのは夢だったんだ

魔法使いなんて、いるわけが無いんだから

ほら、バーンズさんたちだってすぐそこに、………

顔を上げるとバーンズさんたちはおらず、本が積まれている机が目に入った

背表紙に書かれているのは、

【魔法薬学初級編】

という文字のみ

それだけでも私には充分だった

ここいることが夢では無いということを

部屋にかかっている時計を見ると昼食終了まであと20分だけであることが分かった

朝も体調が悪くて食べれていないのに、昼も食べないなんて無理だ！！

ここでひとつのことを思い出した

頭痛が無くなっている、と

もう痛くない頭で記憶を辿ると、少しだけ思い出した

たしか、魔法薬学の先生に罰則を言われて

教室に残ると薬を飲まされたんだった……

とりあえず早く食べに行かないと

そう思って急いで部屋から出た

そこには羊皮紙がたくさん積まれている机があり、

その羊皮紙に何やら忙しなく書き込んでいる先生の姿が

ばちっと目が合うと案の定不機嫌そうな顔をして先生は私を見た