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「A、真面目に聞く。」
「はい。」
総統が手を差し伸べてきたのでそれを掴んで立ちあがる。すると総統がやけに真面目そうな顔をしてきた。
「いつなら、いい。」
「ーーーーっ」
ある程度予想できた質問だ。だからさっきみたいにふざけて返すつもりだった。
でも予想に反した優しい声音と表情に、本気なんだと思わされた。
何度も何度も覚えとけと言いながら、キス以上進めないグルちゃんはやっぱり優しい。
初めて深い口づけをした時もその先を考えて緊張する私を案じて「焦らんでいい。」と言って頭を撫でてくれた。
嫌ではないぶん、そんな彼に気を使わせてしまっていることに罪悪感が私の中にあった。
「……いつでも、いいよ、」
「お前はまたそういうこと言う……」
総統は頭を掻いて１つため息をついた。
「ほんと！ほんとだよ！全然嫌じゃないし！！」
「…………」
「何その目ーーーーうわっ！？」
総統に訝しげな目をされたので、声を上げると話終わる前にぐいっと手を引かれた。
バランスを崩して前に倒れこむかと思ったら今度は足をぱしんっと払われる。
一瞬にして地に着く部分がなくなってしまったが一連の流れが速すぎてそんなことを認知する余裕もなく、「あ、落ちてる」という間抜けなことしか考えられなかった。
丁度後ろがソファーになっていたため膝の裏に柔らかい感触があたった。
ああなんだ、倒れても平気じゃんと思いながらぼふんっと音を立てるだろう衝撃を待ち構えていたが、腰と頭のあたりに添えられた手が衝撃を和らげたために私はソファに綺麗にすとん、と落ちた。
誰がやったかなんて一目しなくても瞭然だ。
足払いの時点で既に驚きなのに一体どこでそんな能力を身につけたんだ。
ぎしっ、
私は身動きをしていない。
それならこのソファのスプリングが軋んだ音はなんだ。
「……どこで教わったんですかこんなの。」
「別に教わったわけじゃない。」
「じゃあなんで、」
「男なめんな。」
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雛菊(プロフ) - 美桜さん» 通知に気づかず返信が遅れてしまい大変申し訳ありません！2ヶ月以上も前に……（汗）読んで頂きありがとうございます！計算高いトントンはめちゃくちゃ気に入ってるので嬉しいです！ (2017年5月15日 1時) (
レス) id: c858a49007 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - ヤバいヤバいグルさんも超格好良すぎだけど、トンさんの計算高い感じも格好良すぎぃ！ (2017年3月4日 8時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 酒呑童子さん» あああどうもありがとうございますうう！！ (2016年11月28日 13時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
酒呑童子 - お化け屋敷のお話がすごく好きすぎて何回もハイルグルッペンしそうになりました...！これからも頑張ってください！ (2016年11月28日 0時) (レス) id: 31dd048566 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - テル＠コクさん» おおおここにまた我々の忠実な信徒がひとり！ありがたいお言葉です！！がんばります〜〜 (2016年11月27日 9時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛菊
| 作成日時：2016年8月26日 23時
