元彼と先輩。【Ren，Sho】

紫耀とデート。 ページ39

紫「ええなー、俺もAとデートしたい！
今度の日曜日、俺にくれへん？」

廉が私との映画デートを自慢気に話したからか、紫耀にもデートに誘われた。

「いいよ」

私がすぐにOKすると、嬉しそうな顔で私をみつめて、

紫「やったー!!じゃあ、どこ行こっか？」

とワクワクした様子でデートの場所を考えだした紫耀。

年上だけど、こういうとこはちょっと子供みたいで可愛いんだよね笑

紫「動物園とか水族館とか、生き物見に行くのは？」

「じゃあ水族館がいいな。
私、一日中ペンギン見ていられる自信ある！笑」

紫「ペンギン可愛いもんな笑
じゃあ、水族館にしよ、今から楽しみやなー」

そうして、紫耀との水族館デートが決まった。



水族館デート当日。

待ち合わせ場所に行くと、まだ10分前にもかかわらず、そこにはすでに紫耀の姿があった。

「お待たせ！紫耀、来るの早くない？笑」

紫「うん、Aとデートやって思ったら嬉しくて早く着いてもうたわ笑」

紫耀は私を見つめながらニコニコして言った。

チケットは紫耀が買って来てくれたので、私の分を出そうとしたら、

紫「Aは出さんでええよ？
今日はデートなんやから、カッコつけさせて？」

なんて言ってきて。

「でも、彼女でもないのに悪いよー」

紫「将来彼女になってくれたらええやん？笑」

「んー、それは約束出来ないから払うわ笑」

紫「もー、嘘やって！
ほんまに今日は財布出さんでええから!!」

「わかった。
じゃあお言葉に甘えて、ありがとう」

私がそう言うと、

「よくできましたぁー」

と言いながら、紫耀は私の頭をポンポンして微笑んだ。

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