伝えたいこと。 ページ49
平野に私の家の近くまで来てもらい、近所のご飯屋さんで個室がある所を探して入った。
『何か今日はいい日だなぁ〜♡
久しぶりにAちゃんから連絡が来た上に、こうやって今会えちゃってるし!!』
何でそんなに嬉しそうな顔してんのよ。
私と会えた事を喜んでいる平野に、これから私の気持ちを伝えるのかと思うと少々気が重くなった。
『俺さ、前にも言ったけど、Aちゃんには一人の男として好きになって欲しいんだよね。
俺がAちゃんの事、本気で好きだって言ったら付き合ってくれる？』
自信無さげに私を見つめる平野に、これ以上のごまかしはきかないみたい。
「平野の気持ちは嬉しいけど、私は平野とは付き合えないかな」
『それって、俺じゃなくて廉の事が好きだから？』
「ううん、違う。
廉への好きっていう気持ちは、そういう意味の好きじゃないから」
『じゃあAちゃん、今は俺の事どう思ってるの？』
相変わらず不安そうな顔する平野に、どうしても私の気持ちを知りたいという強い信念を感じた。
「これ以上、私に近づかないで欲しい」
『え…それはどういう意味で？』
「平野と偶然出会ったあの日から、ずっと平野なんか大嫌いだったのに、
平野の事を知っていく度に、一人の人間として惹かれてる事に気づいちゃったから…」
私がそこまで言うと、平野は私を見つめてニヤニヤし出した。
「何ニヤニヤしてんのよ」
『え、だってそれ、俺の事が好きって事でしょ？』
「いやいや、全然違うでしょ!!
これ以上平野に惹かれたくないから、近づかないでって話をしてるんだけど？」
『え〜何で〜？全然意味わかんない!!
俺はAちゃんが好きで、Aちゃんも俺に惹かれてるなら、
もっと近づいて親密になっていけば、俺の事をちゃんと好きになって付き合えるよね？
それなのに、私に近づかないでって全然意味わかんないじゃん!!』
全く、私の気持ちも知らないで。
私が最初からそういうつもりなら、平野に連絡出来なくなったりしないんだっつーの。
『平野ゴメン、先に言えば良かったね。
私、もし平野を好きになったとしても、付き合うつもりはないんだ』
私がそう言えば、わかりやすく平野から笑顔が消えたのだった。
To Be Continued………
ひかるーむ。(作者の部屋)あとがき。※再追記あり→←会いたい。
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします｡でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います｡作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです｡なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます！！！！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな？間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな？とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2021年8月26日 19時
