許す。 ページ34
『あ!!Aちゃん!!すっごい偶然だねぇ〜♡』
私がいつものカフェでまったりしていると、今ではすっかり聞き慣れてしまったハスキーボイスが聞こえてきた。
目の前で微笑みながら私を見つめる平野に、私は大きなため息をついた。
「いやいや、絶対偶然じゃないよね?本当は毎日来てんでしょ?」
『そんなわけないじゃん。
そりゃあ、Aちゃんに会えるなら毎日でも来たいよ?
でもさすがにそれは無理だから、タイミングが合う時に来ると会えるんだから偶然でしょ?』
「もうさ、思考が完全にストーカーだよね」
『何でそうなるんだよ〜!!
俺はただ、Aちゃんに会いたいっていう純粋な気持ちなのに〜』
平野はそう言いながら、口を尖らせて私を上目遣いで見つめた。
「じゃあ会うのは偶然だとしても、毎日連絡してくるのは何なの?」
特に用事があるわけでもないのに、いちいちどうでもいい事を報告してくる平野。
『それは、俺が今何をしてるかリアルタイムで伝えたいからだよ!!』
「いやいや、そんな報告いらねぇわ。
そんな暇があるなら、全然更新しないSHOWたいむの更新をしろっつーの!!」
私がティアラ目線でそう言えば、平野はふはっと笑った後、
『あ〜それは確かに!!じゃあ、それもやる!!
だけど、Aちゃんに連絡するのもやめないからね!!』
オイオイ、何でだよ。
連絡先を教えた後から、なぜかウザ絡みをしてくるようになった平野。
私があの時の事をまだ許してないって言ったせいなのかな。
もしそうなのだとしたら、もう平野を許した事にすればいいのか。
「平野、もう許すから私に連絡しないで」
私がそう言えば、平野はビックリした顔で私を見つめたのだった。
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします。でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います。作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです。なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます!!!! (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな?間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな?とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作成日時:2021年8月26日 19時