まさかのもう一人。 ページ4
「え、ジンくん…?」
『あ、どうも、神宮寺勇太です♡笑』
私に向かって白い歯を光らせて爽やかに微笑む姿は、正しくザ·アイドルだ。
『ジン、別にこれはナンパじゃないから!!』
何だか隣で必死に否定してるけど、確かに会話だけを聞いていたらまぁナンパだよね笑
「ナンパじゃないならマジで帰らせて欲しい」
『だーかーらー、名前と連絡先教えてくれたら帰ってもいいよ?』
しつこい。マージーでしつこい。
私が嫌な顔で黙り込むと、ジンくんが私の顔を見て笑った。
「もー、ジンくんは笑ってないで助けて!!」
『めちゃめちゃ嫌そうな顔してんじゃん。そんなに紫耀の事が嫌いなの?笑』
「うん。さっき嫌いになったばかりだけど」
『え、ちょっと待って。
じゃあさっきまで俺の事好きだったって事?』
平野はそう言いながら、驚いた顔で私を見た。
「だって私ティアラだし、一応メンバー全員好きだったからね」
『ちょっと、好きだった…って。紫耀のせいで過去形になっちゃってるじゃん…』
「あ、でも嫌いなのは平野だけだからジンくんの事は好きだよ?」
『あ、そう?じゃあ別にいっか♡笑』
ジンくんが笑いながら言うので、私もつられて笑っていると、
『いやいや、全然よくないから!!』
と焦った様子で私達の間に入ってきた平野。
「よくないって言われてもね〜、そもそもその原因を作ったのは誰なんだって話!!」
『だーかーらー、本当に申し訳ないと思ってるから、それを挽回させてって言ってるの!!』
さっきからずっと思ってたんだけど、何で平野はそんなに必死なんだろう。
「別にさ、正直そんなのどうでもよくない?」
世界中に大勢居るであろうティアラの一人に嫌われただけの事じゃん。
『いやいや、全然よくないから!!』
「何でよ?たった今、平野アンチが一人増えただけじゃん。
そんなの平野にとって、別に痛くも痒くもないでしょ」
『何でそういう言い方するかなぁ。
今アンチになりましたなんて言われたらさ、そんなの心が痛いに決まってるでしょ…』
急に寂しそうな顔をして言う平野に、ちょっとだけ私の心も痛んだ気がした。
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします。でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います。作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです。なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます!!!! (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな?間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな?とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作成日時:2021年8月26日 19時