絶対に恋なんかしない。【Sho】

断れない。 ページ21

「海人くん、ライブお疲れ様!!

今日は疲れたでしょ？

だから早く帰って、ゆっくりお風呂に入って休んだほうがいいと思うよ？」

ライブ後に再び楽屋に呼ばれた私は、

バースデーパーティーを諦めてくれない海人くんを労いながら、何とか断ろうとしていた。

『んーん、全然疲れてないっ!!

むしろ、Aちゃんにライブの感想聞きたいからまだ帰らせないよ？

もちろん約束のパーティーもするからねっ♡』

ダメだこりゃ。

ライブ前と同じ、いや、ライブ前より勢いが増している気がするわ。

私が落胆気味に肩を落とすと、

『海人は言い出したら聞かないからなー!!!!!

俺らもライブの感想とか聞きたいしさ、打ち上げみたいな感じで皆で一緒に飯食べようよ？』

岸くんが、私を見つめながら言ってきた。

「海人くんと岸くんはいいかもしれないけど、他の3人は疲れてるんじゃないかな？」

誰か一人でもいいから断ってくれ!!

そう願いながら私が3人を見つめていると…

『俺は全然疲れてないから、バースデーパーティーには賛成っ!!』

平野が食い気味にそう言えば、

『俺も疲れてないし、最初からAちゃんの誕生日をお祝いしたいって思ってたからね♡』

ジンくんが微笑みながら同調して言った。

廉は私の気持ちをわかっているはずだから、きっと断ってくれるはず…

私はそんな期待を込めて廉を見つめていた。

『Aちゃんの気持ちはわかんねんけどさ。

さすがにこれ断ったら、後で俺が何されるかわからんからさ笑

ほんまゴメンなぁ〜、Aちゃん』

そうして私は、メンバーにバースデーパーティーをしてもらう事になってしまったのだった。

私の隣。→←ファンサの嵐。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す