入った会社の先輩達が全員イケメンなんて聞いてない!!【Sho】

聞いてないよー。 ページ41

勇「カジュアルなパーティーだし、そんなに緊張しなくて大丈夫だから」

神宮寺くんからそう言われたけれど、お友達も居る事だし、神宮寺くんが変な女を連れて来たと思われないようにしなくちゃ。

そんな事を思いながら歩いていると、パーティー会場のお店に着いた。

勇「じゃあ、入ろっか」

そう言いながらドアを開けてくれて、神宮寺くんと一緒に入ると、

『ハッピーバースデー、ジン!!』

と、誕生日を祝う声とクラッカーを鳴らす音が同時に聞こえてきた。

勇「いやいや、急すぎだろ!!笑
Aちゃん、ビックリしたよね？ゴメンね」

「え、神宮寺くんお誕生日だったの？」

勇「うん、だから今日はAちゃんに祝って欲しくて誘ったんだよね笑」

悪戯っ子みたいに笑いながら言う神宮寺くん。

「もー、教えてくれてたらちゃんとプレゼント用意したのにー。
私、知らなかったから何も持って来て無いじゃん…」

私が落ち込んでいると、

勇「いらないからわざと言わなかったんだよ？
Aちゃんに気を使わせたくなかったし。

Aちゃんがパーティーに来てくれて、一緒に誕生日を過ごせる事が、俺にとっての誕生日プレゼントだから。

だから、Aちゃんはここに居てくれるだけでいいんだよ？」

と、言われてしまった。

『ジン、誕生日だって言わないで誘ったのかよ？』

勇「だってさ、誕生日だって言っても断られたらもう立ち直れねぇじゃん？」

『あー、確かに！笑
でも、いきなり誕生日って言われても、それはそれで困っちゃうよね？』

「はい、正直ちょっと気まずいです笑」

『だよねー、可哀想に笑』

勇「お前は余計な事言うなよ！
Aちゃん、本当に気にしないでね？」

「私、本当に居るだけでいいんですか？」

勇「もちろん」

「じゃあ、ちゃんと神宮寺くんが楽しい時間を過ごせるように頑張ります!!」

私がそう言うと、神宮寺くんは優しく微笑んでくれた。

最後にサプライズ。→←突然のお誘い。

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