入った会社の先輩達が全員イケメンなんて聞いてない!!【Sho】

廉くんの優しさ。 ページ13

二人が居なくなった後も、次から次に来るお客様にドリンクを作っていると、

？「あの、俺達、風磨くんの後輩なんですけど、何かコイツ、あなたに一目惚れしたらしくて…」

と声を掛けられた。

「え？私にですか？
あっちにもう一人新人の子居ますけど、あっちの子と間違えてないですか？」

アヤちゃんの方が可愛いから、一目惚れするならあっちだろう。

？「いえ、あなたで合ってます！そうだろ北斗？」

北斗と呼ばれた隣の人を見ると、こちらを見てうなずいていた。

北「あ、あの、もしよかったら、一緒に飲みませんか？」

「あー、ごめんなさい。
私、新人なんで働かないと怒られちゃうんです」

北「そうなんですね。
じゃああっちで飲んでるので、時間出来たらでいいんで来て下さい」

「はい、わかりました」

ごめんなさい、多分時間出来ても行かないと思います笑

離れて行った二人を見つめながら、私が心の中で謝っていると、

廉「A、さっきからモテモテやん？笑」

と廉くんに声を掛けられた。

「これってモテてるんですかね？
いわゆる社交辞令的な、挨拶みたいなものかと思ってたんですけど」

廉「いやいや、全然ちゃうやろ笑
とくにさっきの奴なんて、わざわざ友達が言いに来てたんやで？」

「でも、一緒に飲みませんかって言われただけですよ？で、廉くんは何しに来たんですか？」

廉「ん。働きっぱなしで、全然食べてへんやろ？
肉無くなる前に、はよ食べ？」

廉くんはそう言いながら、たれが入った取り皿とお肉と野菜が乗った皿を私に差し出した。

「あれ、何か廉くんが優しいんですけどー」

廉「アホか、俺はいつも優しいやろ！」

うん、言い方は全然優しくないけど、廉くんが優しい人なのはわかってるよ。

「ありがとうございます、いただきます!!」

私が素直にお礼を言うと、廉くんは嬉しそうに微笑んだ。

酔っ払いな紫耀くん。→←風磨くんの類友。

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