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これがまさに修羅場というやつか
ちなちゃんがいないこの教室で、ちなちゃんについて口論を繰り広げている
人数的にはあちらの勝ちだが、正論はこっちだ
「…じゃあいいよ」
なあやが言う
はてなを浮かべているなあや以外の全員
え、諦めたの?
と思ったが次の瞬間
「ばか!消えろ!お前が全部じゃないんだよ!!お前の思った通りに事が運ぶと思うな!いっつもきゃぴきゃぴしててうざいんだよ!さっさと消えればいいのに!」
突然なあやが女子に向かって暴言をはきだした
「は?人の悪口言っちゃいけないんだよ?大丈夫?」
女子達は、これが正論だと言わんばかりに胸を張っている
しかし、私は気がついていた
腰に手をあてて渾身のドヤ顔でこう言った
『あんた達がちなちゃんに言ったことですけど』
私、完☆璧☆←
しかし、自分の過ちがわかったところで謝るような人ではない
ふんっと鼻を鳴らして今度はお手洗いに女子達が集合していた
うわー、こわ
口論した疲れが襲ってきて、私は机にうつ伏せになった
なあやside
口論が終わった。全く、道徳心の欠片もない女子というのはどこにでもいるもんだ
と学校に通ってなかった頃のことを思い出す
私の治療能力、
治療できるのは体だけで、心を癒すことはできない
なんで…。自分の無能さに手を握りしめる
心を癒せたら、少しでも心を軽くしてあげられる能力が私にあったなら
ちなちゃんの、永遠に消えない傷口を少し浅くすることができたのに
自分への怒りと哀しみで目が少しうるっとしたが、はっと我に返り目元を拭いた
そっか、ここは学校だ
能力で人を守れないならば、能力以外でちなちゃんを守らなければ
きっとのあもそんな気持ちだろう
横でうつ伏せになっているのあを見つめた
絶対に、ちなちゃんを逝かせない。
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はらる - ありがとう!! はらるさんがんばる(`・ω・´) (2018年10月26日 21時) (レス) id: 77e8d2d9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - はらるさん» 千bitごえおめ! (2018年10月26日 19時) (レス) id: 7cf9ebc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
緋月瀬音奈(プロフ) - なんかいつの間にhit数増えてね? (2018年10月26日 18時) (レス) id: e94d3cd3d0 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - はらるさん» どいたまでちよ( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(ログアウト) - え、察したのか(( (2018年10月21日 1時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はらる | 作成日時:2018年9月23日 17時