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大学で出会った彼女とは、いわゆるできちゃった婚ってやつで、大学を卒業すると同時に結婚した。
社会人になって始まった新生活にバタバタしていると直ぐに子供が産まれて、目まぐるしい日々。互いにまだ心が幼かった俺たちはすれ違いばかりになっていた。
そこで分かったのは、息子の病気。予定日よりも2ヶ月も早く生まれた息子は身体が弱く、成長もゆっくりだった。
せっかちさんだったねなんて笑えてたのは初めの頃だけで、よく体調を崩し、苦しむ息子を見るのは心が傷んだ。きっと彼女は自分を責めていたし、度重なる看病に疲弊していたのだろう。
息子の1歳の誕生日を迎えて1週間が経った、秋晴れの日。1枚の手紙だけを残して、彼女は家を出ていってしまった。
もともと俺も彼女も家族の反対を押し切っての結婚だったから、家族との関係はそんなに良くない。
彼女の実家に掛け合ってみても、家には関係ない。二度と来ないで。と門前払い。残された息子を抱いて自分の実家に帰ることも出来ない。頼れる人も周りに居ない。
そこから2人きりの生活が始まった。
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Yuri - 続きがとっても気になります!更新、待ってます!! (2022年9月1日 23時) (レス) @page12 id: 2467065cee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てんぷら | 作成日時:2022年8月31日 19時