あまり嬉しくないラッキースケベ ページ7
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ユウside
｢……ぉん｣
頭が重たい。
元々転寮のタイミングが深夜であり、その上更に色々と考え込んでいたので寝たのはかなり遅い時間だ。
今日が休日で良かった、としか良いようが無い。
だがまぁ、流石にそんな事で心配を掛ける訳にはいかない。
そう思っていたのだが、程なくして訪れたリリア先輩に渡された寮服と｢ついでじゃ｣とおまけで渡された式典服に私は頭を抱える事になった。
｢……着方分からん｣
式典服は布ヒラッヒラだし、寮服に至っては正確にやらなければ必ず何処かパーツが余るだろう。
まだイグニハイドの寮服の方がパーカーに似ていて着やすいと思う。
だが流石に人を呼ぶ訳にはいかない。
腹を天井に向けながら未だぷぅぷぅと寝息を立てるグリムに何処と無く恨まがしい目線を送りながら四苦八苦していると、不意に足音が近付いて来る気配がした。
(…リリア先輩？)
いやでも、部屋の外に待機してる筈…。
｢セベク？どうした儂に何か用ーー…｣
｢リリア様！！転寮してきたという異世界人の
｢あっ待てその部屋は……｣
ーーガチャリ、と無情にも扉が開かれ鳶色の瞳とバッチリ目線が合った。
後ろでリリア先輩が｢(・ω＜) ﾃﾍﾍﾟﾛ｣的な顔をしてジェスチャーで謝っている。
完全に固まる侵入者。
対する私は苦戦していた為まだ肌着と下着一枚のみ。
今、この場で取れる手段は────……。
｢ーー○ねッ！！変態野郎ッ！！！！｣
ノーモーションかつフルスイングで服が入っていた箱を顔面にぶん投げるのみであった。
動物達が起き始める朝の寮内に、見事にクリティカルヒットする鈍めの音とリリア先輩の笑い声が響き渡った───……｡
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｢リリア先輩、謝って下さい｣
｢いやそれはすまぬホントに…んふっ｣
｢リリア。｣
正座でお説教を受けるリリア先輩と怒髪天を衝く勢いの私と何故か居るツノ太郎。
当の侵入者は完璧に固まっていた為更にリリア先輩が爆笑する羽目になった。
というか本当に私は怒っているのだ。
何なら背後に｢wwwwww｣の字が見える、控えめに言ってめちゃくちゃ腹が立つ。
顔を真っ赤にしてぷるぷるするリリア先輩に舌打ちの一つでも打ちたい気分で居ると、漸くフリーズから解放されたらしい侵入者ーーセベクと呼ばれていたーーが控えめに話し掛けて来た。
｢おい、人間……さっきの傷は、一体何なのだ？｣
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サッポロポテイトゥ - 最高です！リクなのですが‥わ、私オクタが大好物でして‥少し絡んで欲しいです！この話とても面白く、目からオアシスメーカーですー (2023年1月19日 13時) (
レス) @page5 id: 186cc97eda (このIDを非表示/違反報告)
マロ汰(プロフ) - 葉月さん» わー一番乗りおめでとうございます！続編も引き続き頑張って行くので、よろしくお願いします(*´∀`)♪ (2022年12月26日 22時) (レス) @page8 id: 12860d964e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 評価とお気に入りの一人目は私が頂きました！！マロ汰様の文章や内容どれも大好きなので続編も更新楽しみに待機しております！！ (2022年12月26日 16時) (レス) id: 7976f6f747 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マロ汰 | 作成日時：2022年12月26日 16時
