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シルクside ページ32

シルクside


「おいおい、もう1人の体じゃないんだから、
気をつけてくれよ」

「ごめんなさいアナタ、これから気をつけるわ」

俺が部屋に入ってすぐに始まった即席コントを
少し冷めた目で見つめる。

腹部に丸いクッションを入れたAを
マサイが支えながら歩く。

これ多分オチがないやつだ。

俺が突っ込む気がないのがわかったのか、
Aが腹部からクッションを取り出し、
マサイと共にいつものソファーに腰掛ける。

「オフ会の発表について話し合いをしよう」

「おー」とマサイが拍手を送る。

どうやら無かったことになったらしい。

「なんで急に妊婦コントした?」

「なんのこと?早く話し合お?」

言いたいことを飲み込み、
オフ会の流れを書いた紙を取り出す。

「トークテーマの最後が恋愛についてだから、
その時振る予定だけど、どっちに振ればいい?」

「俺で。基本的なことは俺が話す」

「わたしはその場の雰囲気を見てフォローする」

即席コントは下手だったが、
フリートークはマサイよりAの方が得意だ。
観客の空気を読みうまく掛け合いをしてくれるだろう。

「わかった。ちなみにライブコーナーでやる曲は決まったのか?」

紙の下の方、ライブコーナーの曲名が
1曲分まだ埋まってない。
そこを指差すと、AからCDを渡される。

「これ、明日発売のアルバム。ここから1曲やる。
許可は事務所がとってくれるって」

「新曲披露か。ファンが喜びそうだな」

「喜んでくれるといいなぁ。なんかアイドルの初日の日より緊張しそう」

「大丈夫だって。ライブコーナーの後は…抽選?」

「サイン入りのグッズを抽選で渡す予定。
2人も当日楽屋でサインしてくれ」

「わかった」

「あ、シルクの分のアルバムにもサイン入れるね!」

キュキュキュとサインを書いていくA。
それを見て疑問が浮かぶ。

「なんでAのサインってモトキと似てんの?」

「モトキに考えてもらったから」
女らしく可愛らしいサイン。出所はモトキだったらしい

「モトキがAのをパクったのかと思ってた」

俺もそう思ってた。

「わたし、こんな可愛いサイン思いつかなかったよ?
最初これにしようと思ったんだもん」

先ほどのサインの下にフルネームが書かれる。

「ただの達筆な記名だな?」

領収書にするべきサインだ。

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設定キーワード:マサイ , フィッシャーズ , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:にゃんこすき | 作成日時:2019年5月16日 17時

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