「あれ、誰？」「ジョングギだろ。」 ページ35
TH「ふぅ〜。終わった、終わった。」
「テヒョンさん、お疲れ様でした。」
控室へと戻って来た俺たちを笑顔で出迎えてくれたヌナ
TH「ヌナー、のど乾いた。」
「はい、どうぞ。」
TH「ありがとう。」
各自に用意した飲み物とタオルを渡している
JK「ヌナー、拭いて。」
JK以外「え？」
JK「早く。」
「自分でして下さい。」
JK「ヌナが、やって。」
聞こえてきたやりとりに耳を疑う
近くにいたジミニに声をかける
TH「今の聞いた？」
JM「あれ、誰？」
YG「ジョングギだろ。」
他のヒョンたちもグギの様子に目を見張っていた
「はい、タオル。」
JK「無理、両手塞がってるし。」
「だったら、この手を離せばいいと思いますけど？」
そうそう、ヌナの言う通り
腰に回したその腕をほどけば、自分で出来るだろ
JK「痛っ、目に汗が。」
「え、大丈夫？」
慌てて汗を拭ってあげているヌナ
TH「嘘だよな、あれ。」
JM「だな。」
ほら、口元にやけてるし
JK「ありがとう、ヌナー。」
「早く拭かないからですよ。」
この状況は、よろしくない
というか、面白くない
TH「ヌナ、ちょっといい？」
「はい、今行き・・・ジョングクさん、離して下さい。」
グギが、抱きついたまま離れないらしい
JM「グギー、ヌナを離してあげて。」
嫌だと大きな目で訴えてくるグギ
ヌナは、困った顔で俺を見てきた
TH「いいよ、俺がそっちへ行くから。」
「ごめんなさい、テヒョンさん。」
ヌナの隣に立って、携帯の画面を見せる
TH「ここのお店、一緒に行かない？」
すると、俺の携帯を覗き込んできたグギがヌナの代わりに答えた
JK「行きません。」
TH「お前に聞いてない。ヌナを誘ったの。」
JK「ヌナー、行きたい？」
「もちろん、行きたいです。お店限定のシャツが、欲しいですし。」
JK「俺も欲しい。」
「何色がいいですか？私は、黄色が可愛いかと。」
JK「ヌナは、こっちの赤も似合いそう。」
「本当ですか？」
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
