ブレスレット2 ページ29
ミンギュside
何その恰好
かがんだら、見えちゃいそう
あー、あー、健全な男子が何人いると思っているの？
「ミンギュ。眉間のシワ、とれなくなっちゃうよ。」
椅子に座っていた俺の前に立ち、眉間のシワを指で伸ばしている
MG「とれなかったら、ヌナが責任とって。」
「どうして？」
MG「大抵の原因は、ヌナだからね(笑)」
「そんなこと言う子には、これあげないから。」
口を尖らせて怒った振りをしているヌナ
そういうところも可愛いって、わかってないよね
MG「ごめんなさい、もう言いませんから。」
「ふふっ、よろしい。はい、どうぞ(笑)」
MG「ありがとうございます。」
ラッピングされた小さな箱を差し出され、受け取る
さっき、シュアヒョンにも渡していた物と同じ？
箱から取り出したダークブラウンの革製三連ブレス
MG「うわぁ、かっこいい。」
「よかった、気にってくれた？」
MG「うん、こういうの欲しかった。細身のデザインのやつ。」
「実はね、私も欲しくなって色違いを買っちゃった。」
MG「お揃い？」
「うん。」
ヌナの細い手首につけられている黒革のブレス
早くつけたいのに、焦ってしまって上手く金具が留められない
「焦り過ぎだから(笑)」
見かねたヌナが、金具に手を伸ばしてきた
前屈みになった姿勢、あまりにも際ど過ぎるから
「出来た。」
MG「あ、ありがとうございます。」
「顔、赤いよ。大丈夫？」
ハナ「どこを見ていたのかなぁ。」
ニタニタ笑って俺を見てくるハナヌナとメンバー
シュアヒョンだけは、真顔でこちらを見ていた
見てない、何も見てないからと首を横に振って訴える
MG「何でもないよ。」
きょとんとしているヌナに笑いかけた
MC女「素敵な物を貰いましたね。」
MG「・・・。」
MC女「ミンギュさん？」
あ、いけない。お仕事、お仕事
MG「はい。」
モニター越しに見えた、リーダーの呆れた顔と視線が怖い・・・
MC男「さっきの彼らもだけど、これほど喜んでくれたらプレゼントしたかいがあるよ。」
MC女「本当ですね、こうやって身につけて大切にしてくれるわけですし。」
MC男「このグループには、聞くまでもなさそうだけど(笑)」
JH「いやいや、聞いて下さいよ(笑)」
JM「俺たちの回答は、こちらです！」
ジミンヒョンの声に合わせて、スクリーンに彼らの回答が映しだされた
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
