ネクタイ3 ページ26
カイside
「カイ、いつもありがとう。」
差し出された紙袋から中身取り出して複雑になる
ヒョンたちと同じなのか・・・
特別な何かを期待していたわけじゃない
でも、誰よりも近くにいたはず
・・・いや、やはりどこかで期待していたのかも
「カイ、気に入らなかった？」
悲しそうな顔をしたヌナが、俺をじっと見ていた
慌てて笑顔を向ける
KI「ううん、すごくいいです。」
「本当に？」
KI「はい、ありがとうございます。」
まだ納得がいかないって顔をして俺を見ているヌナ
衣装でしていたネクタイを外して、貰ったばかりの物に付け替えた
KI「どうですか？」
「あ、動かないで。」
ネクタイが歪んでいたようで直してくれるヌナを見下ろす
こ、この角度、ちょっとヤバくない？！
直し終わったヌナが顔を上げたまま、ぼーっと俺を見てきた
KI「ヌナ？」
「・・・かっこいい。」
ぼそっと呟いたヌナの言葉が耳に入ってきて、一気に顔が赤くなる
KI「パ、パボッ。」
あー、びっくりした
不意打ちをくらうってこのことだ
心臓が高鳴りすぎて、痛いくらいに早い
控室じゃなくてメンバーがいなければ、キスしているところだよ
エリ「キャー！！」
客席にいるエリたちの声で、我に返った三名
MC男「次の質問にいこうかな。バレンタインのプレゼントでお気に入りの物は、ありましたか？」
スクリーンに映しだされた各自の回答
MC女「ベッキョンさん、チェンさん、カイさんが、同じ回答ですね。」
MC男「えーっと、ネクタイ？それは、どうして？」
MC女「ベッキョンさんから、お答え頂きましょうか。」
BK「僕は、この柄をとても気に入っています。」
CH「僕もです。」
ベクの隣に座っていたチェンも話に加わった
二人で、お揃い柄のネクタイをカメラにアピールしている
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
