その先は、言わないで ページ17
TH「・・・かわいい。」
レース飾りがついた白いニットワンピ
手には、オレンジや黄色の花と濃い緑の葉を使ったブーケ
頭には、同じ花色で作られた小花の冠
ブーケを見て、微笑むヌナが写っている
TH「これ撮影したのって、やっぱりジョングギなのかな？」
ウサギのピアスが、視界の隅で揺れていた
まるで、グギの存在をアピールするように
「テヒョン、お待たせ。ついでに、持ってきちゃった♪」
アイスの他に、俺の好きなお菓子や炭酸系のジュースをトレーに乗せて入って来た
TH「ありがとう、ヌナ。」
敷かれたラグの上にあるテーブルに、トレーを置く
「テヒョン、食べよう。」
TH「うん。」
ベッドを背もたれにして、二人並んで座った
二種類のアイスを分け合って、ジュースで乾杯して、お菓子を食べて
俺の話しに相槌を打ったり、笑い転げているヌナ
TH「ねぇ、ヌナ。」
「ん？」
TH「思い出さない？」
ヌナは、パチパチと早い瞬きを繰り返している
TH「ヒントは、誕生日。」
俺の言葉に、頬を赤く染めてゆく
すっと顔を近づけると、お互いの鼻先が触れた
「テ、テヒョン？！」
TH「あの時の続き、していい？」
「だ、ダメだよ。」
TH「聞こえない。」
チュッ、チュッ、素早くキスをする
TH『好き。Aさんが、大好き。』
「テヒョ、んんっ・・ちょ、ンッ・・・聞い・・てっ。」
その先は、言わないで
わかっているけど、聞きたくないから
TH「ッ、やだ・・んんっ・・・ッ。」
ヌナの言葉を呑み込む様に、唇を塞いだ
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作者名：薫
| 作成日時：2018年1月12日 22時
