本人もまだ気づいていない ページ22
ヌナがソウルで過ごす、初めてのクリスマス
二人で過ごそうと思っていたはずなのに・・・
いつものことながら、ヒョンが現れた
KI「もしもし、ヌナ。今、大丈夫？」
「うん。今日は、ありがとう。」
KI「こちらこそ、楽しかった。」
「素敵なプレゼントもありがとう。」
KI「俺の方こそ、プレゼントありがとう。」
俺は、腕に巻いた革素材のブレスレットを軽く撫でた
「ところで、プレゼント気が合ったね。」
KI「びっくりした。ブランドもデザインも色も同じ物を贈り合うなんて。」
「ふふっ(笑)いつもながらだね。」
KI「だな(笑)そうだヌナ、イベントのチケット、」
「ファンクラブの抽選結果待ち、当たっているといいけど。」
KI「今回も申し込んだの？」
「当たり前でしょ、私もエリーの一員だもん。」
KI「抽選に外れたら見に来てもらえないのは、残念だなぁ。」
「カイも祈って、私が当選するように。」
KI「はい、はい。」
いつもそう、絶対に俺やヒョンを頼らない
他のエリー同様にチケットを入手しようと、ネットや電話での申し込みを頑張ってくれている
KI「ところで、何かあった？」
「え、な、何もないよ？」
KI「俺に嘘や誤魔化しは、きかないってわかっているくせに。」
電話越しだと表情がわからないけど、声の調子が変だ
KI「そんなことが、あったのか。それで、ヌナはどう思ったの？」
「んー、何かモヤッとして嫌な気がした。」
KI「嫌な気？」
「というか、顔を合わすのが気まずい。」
KI「気まずい？」
「うん。何ていうのかな、身内のラブシーンを目撃してしまった感じ？」
KI「あぁ、そういう気まずさね(笑)」
ヌナの話を聞いて、あることに気づいてしまった
本人もまだ気づいていない、ヌナの気持ちに
グクに正体をバラしたってことだよな→←青バラのピアスとネックレス
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
