防弾VSヌナ２出会い編 (ページ6)

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仕事のできない人というレッテルページ6

『本当に、何も出来ないとか。何のために、彼女は雇われたわけ？』

誰もいない部屋、夕飯の準備をしながら愚痴る
冷蔵庫を開けると、炭酸ジュースが無くなっていた

『嫌だなぁ、あの冷たい目。』

ここで何している、早く出ていけみたいなマンネラインの視線を思い出し、溜息

『初日に、はっきりと言えばよかったのかな。そうすれば・・・、今更か。』

仕事のできない人というレッテルが、彼らに貼られているようだ
日が経つにつれて、無言の重圧を感じる
夕飯を作った後は、彼らと顔を合わさないように買い出しへ
そのついでにデジカメで、風景の撮影をして帰るのが毎日の日課になっている
時々訪ねるユンギの作業室は、私の居場所になった

『ふぅ、いよいよ明日で最後かぁ。』

どんな人が来てくれるのだろうか？
ジョングクさんは、もう見に行ってくれたのだろうか？
そんなことを考えつつ、メンバーの飲み物を抱えながら楽屋に戻って来た

「失礼します。」

TH「ちょっと、」

怖い顔のテヒョンさんに声を掛けられ、ひとまずテーブルに飲み物を置く

リ「テテ、私が言うから。Aさんひどいですよ。マネさんから明日が休みになったこと言われていたのに、皆さんへ伝え忘れるなんて。」

リンさんがいきなり怒り出した
彼らに関することは、手帳に全て書き留めている
聞き洩らしや伝え忘れをしないように、明日の件は本当に知らない

「え？私、聞いてませんけど。」

リ「とぼけないで下さい。もしかして、ご自分は休みだからって浮かれてるとかですか？」

浮かれてるって、なに？

JK「は？」

低い声が背後から聞こえて、振り返るとギロッと睨まれた

JH「グギ。」

JK「俺たちの所に居て、あんたに出来る仕事ってあるの？さっさと、」

SG「ジョングク。」

どうして私が、そこまで言われなきゃいけないの？

言い返そうとしたけど、ユンギの声に言葉を飲み込んだ
ジョングクさんに何を言っても、本当のことを何も知らないから無駄だ
私の気持ちを察してくれたのか、ジンオッパが声を掛けてくれた

JN「Aちゃん、行こう。」

楽屋の外へ出る時、目が合ったリンさんに笑われた
二人と少し話をして、私は先に宿舎へと戻る
夕飯の準備を済ませて、カイとの待ち合わせに急ぐ
宿舎に来て、初めて外泊をした夜だった