あなたが例の・・・プッ(笑) ページ35
本当に、この部屋にいるの?明らかに誰かの控室っぽいけど
リンさんが部屋のドアをノックすると、中から人の声
ドアが開いて、知らない女性が出て来た
JK「リンさん?」
リ「遅くなってごめんね、スンリちゃん。」
「ジョングクオッパ。初めまして、キム・スンリです。」
スンリと呼ばれた女性が、俺の手をぎゅっと握りしめてきた
振り払おうとしても、思った以上の強い力で
JK「離してください。ちょっとリンさん、どういうことですか。」
リ「謝りに来たのよ、彼女に。」
JK「Aさんじゃないんですか?」
リ「そんなこと、一言も言ってないけど。」
ス「Aさんって?」
リ「気にしないで。それより、グクのこと連れて来るのが遅くなってごめんね。」
なにこの人、呆れて言葉が出ない
ス「全然、気にしないで下さい。リンさん、グクオッパをありがとうございます。これ、お約束していた番号です。」
リンさんが、小さな紙切れを受け取っていた
リ「ありがとう。グクもこんな可愛い彼女が出来て、嬉しいでしょ?」
ス「私を彼女にですか?ジョングクオッパ、嬉しいです。」
だから、さっきから何を言っているの、この人たち
リ「中に入って、話したら?」
ス「どうぞ、グクオッパ。」
前から両腕を引っぱられ、リンさんには背中を押される
何とか足で踏ん張るけど、もう限界・・・
JK「Aさん!!」
視界の隅に入った人の名を大声で呼んだ
俺の切羽詰まった声に反応したAさんが、駆けつけてくれた
「ちょっと、何をしているんですか!」
俺を二人から救い出すと、リンさんたちと俺の間に立つ
リ「邪魔しないでもらえますか。」
「どういうつもりですか?」
リ「別に。」
「ジョングクさん自身の意志でここへ来たのなら何も言いません。」
リ「そうだと言ったら?」
「そういう風には、見えませんでした。」
ス「あなた、誰なの?」
「私は、」
リ「嫌われ女よ。」
ス「あなたが例の・・・プッ(笑)」
リ「そうそう、例のダサい人。笑えるでしょ(笑)」
二人のバカにした態度や笑う姿が、今朝までの自分と重なる
706人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薫 | 作成日時:2017年12月4日 13時