ページ ページ11
隆二が眠り、そっと寝室を抜け出したあと、Aはリビングに立ち尽くして考えた。
そして携帯を取り出してそっとソファに座り、広臣に電話した。今日はソロイベントで北海道にいる。
下手にまわりからばれるよりも自分から伝えた方がいい。
1コールも待たずに広臣は電話に出た。
「A。いまどこ。隆二と飲んでたんだろ」
やっぱり。かけてよかった、とAは聞こえないようにため息をついた。誰から聞いたのだろう。
「あのね、酔っ払って離してくれなくて、まだ話付き合えって言われたから隆二さんのおうちに来ちゃったの」
「……はぁ？ そんで？」
「隆二さん寝落ちしちゃったんだけど、鍵をどうしていいかわかんなくて帰れないから朝までこのまま電話してていい？」
「……わかった。ったく、なにやってんだよ、あいつ」
はじめこそ隆二の様子を気にして苛立ちを見せていた広臣だったが、やがてのんびりとこれから行きたい店の話や、仕事場でのできごとなどいつもの調子で話し始めたのだった。
優しい穏やかな時が流れる。
広臣と隆二を比べるなんていけないことだとわかってはいたけれど、やはりお互いを知り尽くしている広臣との会話は純粋に楽しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 782人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
happysmile2015(プロフ) - nonmamaさん» 長い長い旅、お疲れ様でした。嬉しいコメントまで残しに来てくださってありがとう。再びnonmamaさんをさらっていくために、間もなく新しいお話をアップしますね＾＾ (2021年11月13日 10時) (
レス) id: 9c07cb6907 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ユキさん» このなかでいうと「あざとくて〜」、はみました！ 外見と異なる男っぽさが良く出てましたね〜♪ (2021年11月13日 10時) (レス) id: 9c07cb6907 (このIDを非表示/違反報告)
nonmama(プロフ) - 長い長い旅を終えて、まだ心が定まらず余韻に溺れていたところです。新作のお知らせとお二人のコラボを再度見せていただけるとのこと、有難く楽しみにお待ちしています( ´艸｀) (2021年11月12日 11時) (レス) @page50 id: 7c869ac398 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - happysmile2015さん» 私は卓上カレンダー三代目予約したよ4日にダウンタウンDX隆二さんと直人さん6日にあざとくて何が悪いの岩ちゃんポメラニアンとおしゃれクリップに健二郎さんが出ますね(≧▽≦) (2021年11月4日 19時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
happysmile2015(プロフ) - ともさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました。snowのインスタが本当にいい空気を作ってくれていました。そして常に寄り添ってくれたともさん、こころから感謝しています。どうか最後まで一緒にいてくださいね。 (2021年11月4日 18時) (レス) id: 124dcc24f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：happysmile2015
| 作成日時：2021年7月8日 17時
