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直人さんが選んだってことを除けば ページ21
俺の姿を見つけた彼女は、すぐに話しかけてきた
手早く買い物を済ませたくぅちゃん
俺に合図を送り、その場を離れて行く
「俺、そろそろ帰るわ。それじゃ。」
「へ？ちょっと、臣さん。」
さっとその場を離れ、くぅちゃんの元へ
人目を避けた柱の陰で、携帯をいじりながら待っていた
足元にいっぱいの紙袋を置いて
「あのドレス、やっぱりいいなぁ。直人さんが選んだってことを除けば。」
思わず取り出した携帯で撮影
俺に気づいて、小さく手を振ってくる
駆け寄って、足元の紙袋を全て持つ
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作者名：薫
| 作成日時：2019年10月31日 20時
