トリップしても普通に生きたい！！

自己紹介はいらないです ページ5

席につくと自己紹介の雰囲気が流れた。
君たちの自己紹介はいらないぞ。


しかし！これでうっかり自己紹介してないのに
名前を知っていたハプニングは避けられた。


ナイスだ、少年探偵団。


「私、吉田歩美！」

「僕は円谷光彦です！」

「俺は小嶋元太だぜ！」

歩美「あれ？コナンくんは自己紹介しないの？」

「お、俺は別にいいよ」

光彦「だめですよ！少年探偵団として
ちゃんと自己紹介してください！」


自己紹介で追い詰められるコナンくんすごいな
絵面が。


というかちゃっかり馴染んでるな私。
すごい今更だけどなんかトリップしたのに

馴染んじゃってるぞ。さすが現実系女子(？)


「僕は江戸川コナン」


あ、するんだ


『よろしくね、歩美ちゃん光彦くん元太くん
そして……コナンくん』



ニコッとした笑顔でよろしく、と伝えると
歩美ちゃん達も笑顔で頷いてくれた。



光彦「お姉さんも自己紹介してください！」


歩美「歩美気になるー！」


「その前に僕も自己紹介していいかな？」


肩がビクッと跳ね上がりそうになるのを抑える
こ、このこえはああああ


おそるおそる振り向くと元太くんの
サンドイッチを持ってきた安室さんの姿が。


待って、安室さんの自己紹介には
私の覚悟が足りてない。



「僕は安室透。
このポアロで働いています」


『よろしくお願いします、安室さん』



心の中とは裏腹にぴしっと返せたぞ！！
よし！！やったぞ！！！



歩美「お姉さん、外で安室さんのこと見てたのに
名前知らなかったのー？」


光彦「でもさっき安室さんの名前を出したら
頷いてましたよね？」



黙れ小僧！！(もの〇け姫)


墓穴を掘ったか！？いや！まだ大丈夫だ！！



『もちろん、苗字だけは知ってたよ
だけど下の名前とかは知らなかったから

自己紹介してもらってちゃんと分かったの』


コナン「お姉さん、ポアロに入ったの初めて？」


『うーん、そうだね。初めてに近いかも』


元太「近いってどういう意味だ？」


『以前に1度だけ来たことがあるんだけど
その時、他の女子高生が安室さんはまだかなーって
話していて、私が帰ろうと思って

扉を開けた時に向こう側から安室さんがやってきたから

話したことも今日が初めてだし
ちゃんと名前を聞くのもこれが初めてなの』


安室「おや、そうだったんですね
それは失礼しました。」


『い、いえ気になさらずに……』


そのイケメンの顔で
申し訳なさそうな顔をするな！！

眼鏡の奥の瞳がとても怖いね。→←貴様ら少年探偵団！！

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