ハッピーエンド（赤）

23話 ページ23

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重岡『なぁ、Aのとこ連絡来た？』





あれから数日。





なんとなく毎日連絡を取り合っている私たちは毎日のように電話をしている。





A「連絡？なんの？」





重岡『流星からの連絡。“ 今度みんなで集まろう ” って。5人で飯食い行こう、て言うてた』





5人というのは高校時代のあの5人。





A「あー聞いた聞いた！」





重岡『楽しみやなぁ。望とか長いこと会ってへん気するわ』





A「私も会ってないな〜。忙しいもんね、望」





重岡『連ドラ終わったと思ったらもう次の映画決まったやろ？しかも2本』





演劇部のエースだった望は今や勢いのある若手俳優、なんてテレビで紹介されているうちのひとりで。





A「すごいなぁ、別世界の人みたい」





最近はテレビで毎日のように望を見る。





テレビの向こうの望は私が知っている望とは全然違う人みたい。





…ほんとはもっとふざけたやつなのになぁ、なんて思ったり。





重岡『まぁでも俺らは普通に迎えてやろうや。
流星も言うてたやろ？
“ 俺かて普通の人間やし、友だちとかに特別扱いされても嬉しくない ” って』





ちょくちょく連絡を取っている流星も 実は 売れっ子のモデルとして活躍している。





この前の雑誌のインタビューでは 芸能人として特別扱いされることが苦手だ、と言っていた。





A「あぁ、そういえば言ってたね」





重岡『…予定合うとええなあ』





A「流星と望のスケジュール次第だね。
私たちはいつでも合わせられるし」





重岡『俺らは平日ちゃうかったらいつでもええもんな』






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