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安室さんは私と合わせた目を逸らさずに問う。
口角を少しだけ上げ、
「…正体と言いますと？」
コナンくんがいるが、言ってもいいのだろうか。ここに居る彼らの時間軸がわからない。
もし原作と違う展開に持ち込んでしまえば、彼らを元の世界に戻すことも不可能になってしまうかもしれない。
「念の為、耳打ちでも宜しいですか？」
「えぇ、では僕からお願い出来ます？」
コナンくんに視線を向けると、無言で頷いた。
私はそれを確認すると、安室さんの傍に寄り耳元に近づいた。
緊張して心臓バクバクなのは言うまでもないだろう。
「貴方の名前は安室透ではなく、公安警察の降谷零。そして……組織に潜入しているNOCのバーボン」
そっと離れて、確信を持ちながらもですよね？と問うた。
彼の瞳は先程とは一転して、戸惑いに揺れている。
どうしてそれを、と低く
「後でちゃんと説明しますから」
次はコナンくんだ、と目線を向けると立ち上がって寄ってきてくれた。
安室さんは気を使って、聞こえないように少し離れてくれる。
コナンくんは耳に手を添えて、私の方へ近づく。
私もその耳元に口を寄せた。
「えーっと……江戸川コナンと言うのは幼児化した際に、咄嗟に考えた名前で……君は工藤新一くん、だよね？」
コナンくんは動じる様子もなく、ただ私の言葉に頷いただけだった。
私が元の位置に戻ると、コナンくんが口を開いた。
揺るぎない真っ直ぐな瞳に私を映して。
「Aさん……何者なの？」
目を逸らせなかった。
別に悪いことをしている訳でもないのに、手に汗が滲むのが分かる。
「私は、ただの一般人だよ。敵じゃない、大丈夫」
張り詰めた空気に、押し潰されそうになる。
だけど、とにかく信じてもらいたくて。
合わせた視線を私も逸らさないように、力強く答えた。
何も言わない2人に、私は不安になる。
「…信じてくれる？」
先程までの威勢はどこへやら、弱々しく言葉を零した私を見て2人は破顔した。
クスクスと、笑われて。
私の顔に熱が集まるのを感じる。
「なっ、、どうして笑ってるんですかあ！」
「すみません、つい」
顔を綻ばせて安室さんは謝った。
コナンくんも、ニコニコと笑いながら「信じていいんだよね？」と私に問う。
緊張の糸は切れて。
「…っ、もちろん！」
私も笑った。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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