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部屋に入って、先程同様にローテーブルを囲む。
博士にコミックを広げて見せると、興味深げに覗き込んだ。
「ほぉ…哀くん達が紙の中におるのは不思議な感じじゃのう…」
切なげに呟く博士。
トリップした事実を確信していただいた所で、これからの事を考えなければならない。
私はコミックを閉じると、3人に向き合った。
「まず明日ですが、皆さんの服も下着もないという事で買い出しに行こうと思います」
「僕らの持つお金は使えるんでしょうか？」
安室さんが財布を取り出して、紙幣を見せてくれる。どうやらお金は同じようだ。
「使えそうですね、ですが一応自動販売機で試してみましょう」
「それがいいですね」
それにもし使えなかったとしても、私はお金に困っていない。家こそ普通のアパートに住んでいるが、両親が海外で稼いでいるのだ。
鈴木財閥には到底敵わないが、彼らを養うほどの財力はある。
「それから、部屋ですけど…どうしましょう」
「部屋はいくつあります？」
「私の部屋を除いて、あと一部屋ありますね」
リビングに、私の部屋、そして空き部屋。
学生の一人暮らしには広すぎるくらいだ。
「僕達、3人で寝るから大丈夫だよ！」
「そうじゃ、Aくんはいつも通りでいいぞ」
「そうですね、僕らは居候の身ですし」
コナンくんを筆頭にそう言ってくれるが、来客相手にそんな対応でいいのだろうか。
確か布団は幾つかあったはずだが。
「そうですか…？ちょっと布団確認してきますね」
一言断りを入れて、空き部屋のウォークインクローゼットを開ける。
布団は2組だ、誰かが一緒に寝ることになる。
私はリビングへと戻ると、申し訳なさに駆られながら口を開いた。
「2組しかなかったんですが…どうします？」
私の言葉を聞いて3人はそれぞれ顔を見合わせた。
博士と安室さんは、どう考えても別々だ。
コナンくんがどちらかにいくか、もしくは…
「あぁ〜……コナンくん、私の部屋くる？」
最終手段はこれだろう。彼が工藤新一であることはもちろん忘れていない。
だが彼は今小学生なのだ。
なんの問題もない、はず。
コナンくんを見ると、顔を真っ赤に染めて。
「なっ……！」
フリーズしていた。
なんだか可愛くて、声をかけようと思ったら。
「ダメですよ、Aさん。コナンくんは僕と一緒に布団で寝るんですから」
「え…？」
安室さんが、ニッコリとそう言った。
異論は認めないと、表情で語って。
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天桜＊(プロフ) - キリさん» はじめまして！コメントありがとうございます！！そうなんですか！嬉しいです〜！これから続編なのでそちらもよろしくお願いします！ (2019年7月13日 18時) (
レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
キリ(プロフ) - はじめまして！とても面白くて一気に読んでしまいました！これからも応援しています！ (2019年7月13日 17時) (レス) id: c2c9e9fdb1 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - 結さん» コメントありがとうございます！そういう事です〜！！ (2019年7月8日 20時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 質問なんですけど、これ目暮警部もトリップしてるってことですか？ (2019年7月8日 12時) (レス) id: f755b3d80f (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます！私もそれを狙っていたので喜んでいただけて良かったです〜！！頑張ります！！ (2019年6月7日 22時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
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