〜私の知らない過去〜【リローデッド編】

〜２２〜 ページ23

A「わあーっ！
　夜の鉄塔広場からの景色も、キレイだな！//」


柵に手をかけて広場からの絶景を眺める。

そして思わず大声で感嘆の言葉をもらした。


そんな私の隣に、円堂が立った。



円堂「日本を強くするために、しばらくお別れだな。」



ぽつりと神妙な顔で円堂はそう呟く。

その横顔を見た瞬間、胸がキュッと苦しくなった。



円堂「でも、ワクワクするじゃないか！
　日本が世界と戦える日が来るんだ！」

A「お、おう！ そうだな！」


だけどもう円堂は前を向いていて、つられて私も返事をした。



円堂「世界にはどんな奴が居るんだろう。
　バルセロナオーブのクラリオみたいな奴が、ゴロゴロ居るのかな？」


鬼道「いくらなんでもゴロゴロは居ないだろう。」




豪炎寺「しかし、あれが世界標準のレベルだ。」


A「あの試合は得た物も多いけど、やっぱり悔しかった！
　いつか絶対、あいつにリベンジしてやるんだ！」


円堂「だったら、オレ達ももっと特訓しないとな！」


盛り上がっていると、鬼道が静かに口を開いた。



鬼道「これからは個人としての力を上げるだけでは駄目だ。
　チームとしての連携・戦術・長い戦いを勝ち抜く戦略が必要になる。」


円堂「あ〜ところで、サッカー強化委員って何やるんだっけ？」←



円堂のまさかの問いかけに私達は目を丸くした。



鬼道「お前話しを聞いてなかったのか!?」

A「そのまま転校先の学校に行くつもりだったのかよ!?」


円堂「いや、全国に派遣されるって事は分かってたんだけど……」




鬼道「雷門イレブンは、全員が全国のそれぞれ別のチームに所属する。
　そして、自分の入ったチームを強化していくんだ。」


円堂「つまりオレ達の役目は、サッカーの熱さを教える先生ってとこか。」


A「まあ、間違ってないと思うけど。」




円堂「でもオレ達だって、強くなって日本代表を狙うんだよな！」

A「当然！」



豪炎寺「その前に次のＦＦではお互い敵同士だ。
　オレは負けないぞ。」


豪炎寺は不敵な笑みを浮かべた。



鬼道「オレも負けるつもりはない。」

A「私だって！ 優勝してやる！」




円堂「よし、それじゃあ行くか。
　サッカーをもっと熱くするために。

　また会おうぜ、豪炎寺！ 鬼道！ A！」




円堂は私達に拳を突き出す。

私達は頷き、自身の拳をそれに合わせた。



そして再会を誓って、私達は鉄塔広場を後にした。

〜最終話〜　それぞれの出発→←〜２１〜

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