休日 ページ2
「Aー、ちょっとこっち来て？」
亮の方を振り向くと、彼はニコニコしながらベッドの上に胡座をかいて手招きしている。
…なんだろう？
言われた通りに近づくと、背中向けて座って、とポンポン布団を叩く。
「じっとしててねー」
『え、何？怖い…』
「ふふ、大丈夫」
ビクビクしながら正面の壁を見つめていると、首に腕が回ってきた。
すると、その手で髪を掬われる。
…これは、もしかして、
『結んでるの？』
「うん。ちょっとやってみたくて」
髪を手櫛で整えているのが分かる。
しばらくして、どこからか持ってきたヘアゴムで少し高い位置にまとめ始めた。
「A、髪伸びたね」
『そう？切りに行く時間ないからなぁ』
「長くても短くてもかわいいよ」
…ん？
随分甘い台詞が聞こえた気がする。
どう反応すればいいのか、顔に熱が集まるのを感じながら黙っていれば、
「できた！」
と声がした。
後ろを触ってみてもボコボコしてたりしなくて、綺麗にポニーテールになっている。
『すごい！亮上手だねー』
「だろ？」
俺やっぱ器用だからさ、とかなんとか言ってるのは無視して、その出来映えに普通に感心する。
ふと、ベッドの横にある机の上に、余りのヘアゴムが置かれているのを見つけて手に取った。
彼の方を振り返って、なんか結べるとこないかな…と思いつつ彼の前髪に手を延ばす。
そんなに大きく身長差があるわけではないけど、どうしても見上げる形になって案外首と腕がしんどい。
「なんか…」
『なんか？』
「……えろい」
急に何を言い出すんだこいつは。
ちょうど今手が彼の頭にあるからしばいておく、軽めに。
「いたーい」
『できたよ』
「おっ！」
前髪を結んで改めて見ると、なんだか幼く見える。
この前髪、いつだかのドラマのよう。
というか、幼いっていうより…
『…なんかバカに見えるね。可愛いけど！』
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麦(プロフ) - 游さん» ありがとうございます〜！今回の更新もかなり日が空いてしまってすみません…。感想もいただけてとっても嬉しいです！更新は、どうか気長にお待ちください！(*´∀`) (2021年12月23日 8時) (
レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
游 - こんばんは(*^^*) 夜分遅くにすみません｡｡｡ かなりお久しぶりです。 更新ありがとうございます。 物語読みました。 続きが気になります。更新待ってますね。 (2021年12月14日 0時) (レス) @page35 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 游さん» ありがとうございます！ご指摘の部分は全て修正したと思います！苗字の表記の所、単純に私のミスでした…すみません。タイトルの「再開」はわざとで、「再会」との掛詞です！紛らわしくて申し訳ないです…。ご丁寧にありがとうございました！更新も頑張ります(*´∀`) (2021年8月11日 21時) (レス) id: c17c33a14a (このIDを非表示/違反報告)
游 - 物語短編で読みやすかったので一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
游 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ○ページ23のここの部分 「(名字)」とここの部分 名字)に話しかける口実が欲しくて、授業では寝たふりをして彼女を見ていた。 これも名字が無くて名字表記なのですが｡｡｡ (2021年8月11日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2021年4月11日 21時
