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それからしばらくして、私はとあることに悩んでいた。
「剣持くん!付き合って!!」
「剣持くん!今度二人でどっか行かない!?」
「剣持くん!!好きです!!」
…とまぁ、こんな具合に、この間の一件以来、あの女の子から剣持への猛アピールがすごい。メンタル鬼なの?ってくらい。
剣持はそのたび辛辣に振ってるみたいだけど、…まぁ…それがあるせいで、最近少しずつ…剣持と二人で話す時間が少なくなっているように感じる。
しかも…あの子めっちゃ可愛いし。
髪の毛はふわふわした茶色、おめめはぱっちり、そのうえ声が最高に可愛い。多分百合ゲーだったら1番にオトしにいくね。間違いなく。
ただでもそれはあくまで百合ゲーだったらの話。こっちの世界で自分の彼氏にめちゃくちゃ好意を抱いてるようじゃ、少し、ほんの少しだけだよ?不安になったり…も、する…かも。
『…んね、剣持はあの子のことどう思う?』
帰り道、剣持にさりげなく聞いてみる。…多分できてないけど。
「あの子って…最近僕に引っ付いて来るあの子ですか?」
『ん。そ』
できるだけ何とも思ってない感じで返事を返す
「んー…まぁ、面白い人だな。とは思います」
『は、』
「え?」
『や、ううん、何でもない』
剣持からそんな答えが聞こえると思わなかった。てっきり、いつもみたいに辛辣に………いや、それがわかってる上で聞いた私ってどうなの。
「初めて告白された時に結構僕強めに言ったんで、諦めてくれるかなって思ってたんですけど、毎日懲りずに来るんで、強い人なんだな。と。強すぎるのもどうかと思いますけどね」
『…ふーん、そ。』
「中々面白い話もしてくれるんですよ。例えば〜…」
…剣持。私そこまで話せって言ってないぞ。面白いけどさ。
「〜…A、聞いてます?」
『うるさいなぁ、ちゃんと聞いてるよ。』
「……?」
察しろ…って言っても無理なんだろうな。鈍感持が。っていうか察しろなんてめんどくさい彼女みたいなセリフ、言いたくないし。
『………………』
「…なんで無言で手繋ぐんですか?」
『別に、何となく』
「…どうしたんですか。いつもなら手繋げってギャーギャーうるさいのに」
『だからぁ、何でもないって』
「ちゃんと言ってくれないとわかんないんですけど」
『…!さっきから言ってるじゃん!何でもないって!!!!』
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^_^ - 続き読みたいです!!! (8月29日 21時) (レス) id: 44ae92db52 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆ - 最近見つけて一気に読み進めました。とっても面白いです。更新いつまでも待ってます! (7月20日 22時) (レス) @page22 id: 3bdb915083 (このIDを非表示/違反報告)
ふうり - ツンデレな剣持さんがたまらないです!!!続き待ってます‼ (2023年3月24日 23時) (レス) @page21 id: 260b9b0075 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - こんなにも素敵な剣持の夢小説を初めて読みました、、続きも待ってます、、!! (2023年2月16日 22時) (レス) @page21 id: ce274380b7 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 続き待ってます🥹 (2023年1月31日 1時) (レス) @page21 id: 4c3ddc0209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっぱ | 作成日時:2022年2月23日 19時