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「佐久間家のご到着です」
お通夜かのようにシーーーンと静まり返った部屋に、相手の到着を告げる声が響く。
心の中で円陣を組む。ヨシ！どんな男でもドントコイ！！！
ブ男か？横綱級か？死ぬほど素行が悪そうなタイプか？
頭の中で大討論を繰り広げながら、顔面には笑顔を張り付けて席を立ち慎ましやかに待つ。
女は度胸じゃ、なんとでもなれ。
ガチャリ
重そうな扉がゆっくりと開いた。
恭しく扉を開けたホテルマンの後から、年配の男性、女性、そして少し身長の小さめな青年が入ってくる。
真っ白な肌に、黒目がちな大きな瞳。
綺麗なフェイスライン。
え…？普通に、とゆうか恐ろしくイケメンじゃん…？
想像してた婚約者の180°反対な男の子がそこに現れた事に驚きが隠せない。
も、もしや大当たり…？
今回の件はめちゃめちゃ善意100%の申し出てだったりする…？
脳内はサンバを踊る私と勝訴を掲げる私と出囃子で大騒ぎ。
ポカーンと口を開けた間抜け顔のまま、婚約者と目があってしまった。
「ﾁｯ」
ひ、ひぇ…
目があった瞬間、舌打ちして視線を逸らされた…
一瞬「治安悪そうな顔もイケメンだな…」と思った私を心の奥深くに埋葬し、気持ちを引き締め直す。
外見は普通、というか特上だったので、きっと内面に難アリだ。
寧ろ、この顔面レベルだとちょっとやそっとの難じゃ済まないかもしれない。頑張れ、私。
心の中で自分を鼓舞しながら、笑顔で相手方に挨拶する。
『はじめまして。幸村Aと申します。この度はこのようなご縁を頂きまして、大変感謝しております。』
「あらまぁ！可愛らしいお嬢さんね〜！こんな可愛い子が大介のお嫁さんになってくれるなんて、嬉しいわ〜！」
お義母さま、お義母さま…
お隣の大介くんが「大介のお嫁さん」ってワードが出た瞬間、苦虫を噛み潰したような顔をなさいましたよ…
お綺麗な顔が殺気に歪みましたよ…
そんな私の心の声は届くはずもなく、お義母さまは高めのテンションで話し続ける。
「実はね、大介、恥ずかしながら芸能活動をしているのよ。私も昔は少しだけやったんだけど「母さん、余計なこと言わなくていいよ」」
あらまっと口に手を当てて、おどけてみせるお義母さま。
芸能ねぇ…
まぁ、綺麗なお顔してらっしゃるし…
金持ちの道楽でなにか楽器とか、舞踊とかやってらっしゃるのか…？
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ゆい - SnowMan全然知らないで読んだんですけどめちゃ萌えました… (11月25日 14時) (
レス) @page28 id: 8d474f6144 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - りーぼーさん» お読み頂いてありがとうございます。ご心配おかけでしてごめんなさい💦わーーーー！ごめんなさい、dm解放してなかった…させて頂きました😆✨ (2021年11月4日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
りーぼー - hannさん、はじめまして！占ツク読ませて頂きました！大好きな推しのお話だったんですが最初は佐久間くんが意地悪だったのでどうなるか心配でした😭あ、実はTwitterのメッセージ送ったの私なんですがdm送る場所がなくてこちらに返信しました！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 0035580915 (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！泣けたって言われるのめっちゃ、嬉しいです！自分の小説は泣けるか分からなくて…ほんと、たくさん褒めて頂いてありがとうございます…！励みになります… (2021年10月22日 22時) (レス) id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
hann(プロフ) - はなみさん» コメントありがとうございます！佐久間さん、リアルでも納戸知らなそうだな…？と思いついたネタです笑 佐久間さん、どんどん絆されていきますよ〜！ (2021年10月22日 22時) (レス) @page44 id: c4f3d3f59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hann
| 作成日時：2021年10月12日 10時
