最強の妹は最弱？いいえ、最強です。【五条悟】

愛してる　過去編 ページ17

死ぬ、その事実が俺に重くのし掛かった。





上の奴らは、Aが死ぬことを理解しておきながらも尚、


Aを使おうとした。





親だってそうだ。舐め腐ってやがる、






「おい、お前らみたいな雑魚がAに関わるな。
もしAに何かあったら、俺はお前らを殺す。」



両親まで脅して、Aを閉じ込めた。






呪術に触れないように、呪力を使わないように。

近くの人間は全て女。メイドはAを心から愛する者だけ。







Aに危害を加えようものなら、容赦なく殺してきた。


出来る事なら、ずっと二人一緒にいたかっただけど俺は、


Aを守るために我慢してきた。


高専に来るのも、出来ればやめてほしかった。




でも、Aの願いならなんでも叶えてやりたかった。




『お兄ちゃんのとこ行きたい！』


『高校はお兄ちゃんと一緒がいいよ！お願い〜！』





こんなこと言われて、駄目って言う兄はいないと思うんだよね。




だから、Aに高専へ来るように言った。







自分の手元で守れば良いと思った。

側にいて、支えてあげればいいと思った。







でも、上は僕がいない間にAをこきつかって


呪力がほとんど残っていない。







未確認の特級？そんなにすぐ出てくるはずはない。







どうせ、死んだらそこで終わり、また次の術師を送ればいい。


とでも思ってたんだろう。それか、








俺の事を好ましく思わない誰かが意図的に任務に行かせたか。







どっちにしろ、俺は、上を許さない。






「いっその事、二人以外皆殺してしまおうか。」

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