･新しいクラスメイト ページ3
･
学校の周りの桜が咲き始め,花びらが風に乗って教室まで届く。
まるで俺達の進級を祝ってるようだ。
今日から新学期を迎えると共に,新しいクラスへの希望を胸に足を踏み入れた。
これからどんな学校生活が待っているのか,俺は心の底から楽しみで仕方がなかった。
ーーーー
黒板に貼られた座席表を見て,自分の席に着き周りを見渡すと見慣れた人もいれば見慣れない人もいた。
周りが和気あいあいと話している中,俺の机に勢い良く叩く奴が現れた。
友「春〜‼また同じクラスだな♪よろしく」
春「友じゃん,よろしく♪」
満面の笑みで笑う彼は,1年生の頃から同じクラスの友也。
同じクラスだった人が居ると分かると､何となく安心感がある。
友「意外と始めましての人多いかも…」
春「心配なのか？」
友「全ッ然‼寧ろ楽しみ♪」
友のそんな元気の良さに感心しながら,先生が来るまでずっと話していた。
新学期で最初にすることと言えば,もちろん自己紹介。
みんなそれぞれ印象に残るよう考えているようだ。
考えをまとめている内に,早速廊下側の1番前の人が立ち上がるがトップバーターは友…ではなく友より小柄な子からだった。
紅「やーほ♪秋風紅葉だぞ,見た目も性格も可愛い紅葉と仲良くしてね♡」
愛想よく皆に手を振ると,ふと目が合った(？)のか分からないがウインクをされた。
…俺じゃないことを祈って,次の人を見ると友だった。
友「朝美友也です‼軽音楽部所属,とにかく元気が取り柄♪皆と仲良くしていきたいのでよろしく☆」
相変わらず元気がいいと感心していると,次々と自己紹介されていくと自分の番が回ってきた。
春「花宮春一です,バスケ部所属で名前の通り花が好きです,よろしくお願いします」
シンプルに済ませ,軽く頭を下げると次いで後ろの人が立ち上がる。
夏「…火野夏月です,よろしく」
淡々と終わらせた彼と目が合うと,少しだけ睨まれたように感じたが気のせいだろうか…
雪「えっと…冬上雪菜…です,よろしくお願いします…」
後ろの彼に気を取られている内に,その後ろの人が既に終わらせてしまっていた。
えっと…"冬上雪菜"だっけ？後で確認しておこう。そして最後の人が立ち上がる。
孝「夕神孝太だ,演劇部所属,よろしくお願いします」
彼もまた淡々と終わらせると,自己紹介は無事終えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
B民(プロフ) - 中途半端な愛さん» コメントありがとうございます,今後の2人の展開を楽しみにしていてください♪ (2019年2月3日 1時) (
レス) id: 572b3d69bd (このIDを非表示/違反報告)
中途半端な愛 - 夏月たちがどうなるのか気になります！ 読んでいて感情を揺さぶられる作品で、、、最高です。最高。 更新頑張ってください！ (2019年2月2日 23時) (レス) id: 55fb495860 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：B民 | 作成日時：2018年7月24日 20時
