四十六話:柱として ページ6
___某日。
柱合会議が終わり、数週間。Aの元に、数人の隊士が訪れた。
『.....あぁ、この短期間に来たのだな。』
Aはこれだけは忘れないようにいつも確認していた。
柱が一般隊士に稽古を付ける、通称柱稽古。
Aは最終関門。実践の稽古だ。
鬼役のAと、森の中や街の中で戦う。
戦う町は、森の中にAが建てた小屋が集まった場所。
森はその近く。
周りを壊さず、かつ的確にAを攻撃しなければならない。
一体一で戦うことなど稀なのだ。
街の至る所に鬼は潜む。遊郭いたり、列車いたり。
それは、Aが経験済みだった。
百回の鍛錬より一回の実践。
より実践に近い鍛錬をすることが、手っ取り早く強くなる秘訣だ。
Aの首元に木刀を触れさせれば稽古は終了。
まぁ、聞いただけでも難しそうな稽古だ。そう簡単に突破できるものは居ない。
そして数週間。
竈門炭治郎達がAの稽古へ来た。
『.....もう遅い。終わりだ。』
夜中になればAは見回りがある。長く見ていられる訳では無いのだ。
隊士たちは最早全員でかかっている。
全員死ぬ気なのだ。
それでもなんとか鍛錬ができるのは、Aが的確なアドバイスをしているのと、上達が目に見えているからだろう。
『夕餉にするぞ。食わないと力はつかない。』
嘴平「衣の着いたアレか?!」
『あぁ、天ぷらではない。今夜はかれぇうどんという物だ。以前の任務で作り方を教えてくれた人がいた。』
カレー。明治時代に既にかなり普及していた洋食のひとつだ。
当時は、カレー粉を出汁で溶き、具を煮るのがカレーだと思われていた。
そのため、汁っぽいのだ。
Aはそれにうどんを加えた。
現在のカレーうどんに限りなく近いのだ。
Aはなんでも良いが、栄養価が高い方が少量ですむ。
本来はかなりの大食いだが、最低限生きていけるだけの分しか食べないのだ。
竈門「あの....食べなさすぎでは?」
『最低限でいい。食べている時間がもったいない。』
竈門「伊黒さんから、伝言があるんです。きちんと食え、食わなければ分かるから翌日は覚悟しろ、と。」
『確か蛇柱の......分かった。では、帰ってきてから食べよう。それでは、任務があるから私は行く。寝泊まりはここでしていってもいい。任務がない者はしっかり寝ろ。』
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雨中猫 - 続き…続きをっ…!!! (2022年1月19日 20時) (レス) @page19 id: 4588060cb6 (このIDを非表示/違反報告)
カノカノ(*´∀`*) - 最高です!更新頑張って下さい! (2021年4月10日 14時) (レス) id: fb067314f3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカ - 塾頑張ってください。 (2021年1月15日 23時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ナツミ - 面白くて大好きです!続きも頑張ってください (2020年11月27日 19時) (レス) id: 845acaff50 (このIDを非表示/違反報告)
クレイ(プロフ) - 続き楽しみにしてます、頑張ってください! (2020年11月14日 16時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月29日 23時