第8話「予想外」 ページ10
「何故!?」
ついさっきまで、ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながら華田の行動を監視していた『華夜を愛し隊』隊員、通称『ベギラマ』は、頬を這う冷や汗を拭うこともせず、血走った目で液晶画面を見つめていた。
画面の中では、元が何なのかも特定できなさそうな程形を崩したガラクタと、光の熱によって灰の塊と化した材質の良く分からない壁、そして、そんなエグ味溢れる現場を作った
「これは一体どういうことでござるか、……愛羅きゅんの魔法には、魔力弾を装填するためのエアガンが必要不可欠な筈でござろう、だから拙者が隠したというのに」
華夜を愛し隊隊員『メガンテ』は、眠る華田の部屋に侵入し、こっそりと拝借させて頂いたエアガンを神妙な面持ちで撫でまわす。叶うのならいつまでも撫でまわしていたいが、今はそんな事をしている場合ではない。やめよう。
そう固く決意し、メガンテはエアガンを撫でまわしながら、リサーチ担当の華夜を愛し隊隊員、『バルス』を睨み付ける。バルスは委縮したようにビクリと肩を揺らした後、必死になって言い訳を並び立てる。
「だ、だって、あんなの普通皆そう思うじゃないスか! 愛羅きゅん魔法弾撃つ時いつもエアガン使ってるんスから! それに」
成り行きを見守っていた『ボス』が、遂に見ていられなくなったのか、荒ぶる変態達へと抑止の声を上げる。すると、今までの興奮が嘘だったかのように静寂が広がり、一瞬の間の後「サー! イエッサー!」と敬礼し、変態達は厚い忠誠心を証明した。
「何も慌てることは無いわ。例え愛しの愛羅きゅんの魔法をぶっパされた所で、『フェニックス』が負ける筈ないもの」
「しかし、フェニックスはただのヌメついた触手では……」
「愚問ね。エ○同○の触手がナニもできぬままヒロインに退治されるお話があって?」
「「「それもそうっすね!」」」
変態達は大いに納得した。

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ツナマヨガチ勢(プロフ) - 厨二腐女子さん» 分かる(ロンパリ) (10月21日 16時) (レス) id: ac1f85ca0c (このIDを非表示/違反報告)
厨二腐女子 - ボスについていきたい← (10月20日 21時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨガチ勢(プロフ) - 椿さん» 訳の分からない方角へきりもみ回転しながらツッコンでいったこの小説を好きと言って貰えるとは……! しかもお気に入り登録まで……! とても嬉しいです! 更新頑張ります! (10月14日 18時) (レス) id: c3217907b1 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 好きです。めっちゃ好きです。お気に入り登録しました!更新頑張ってください! (10月14日 8時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
ツナマヨガチ勢(プロフ) - そのころ@ぼっちさん» わっ! 気づきませんでした! 3話が4話になっておりました……。報告ありがとうございます! (9月24日 19時) (レス) id: c3217907b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナマヨガチ勢 | 作成日時:2019年9月19日 19時