花屋の店主は実は公安警察4 (ページ35)

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2人を車に乗せて花屋に帰ることに。
萩原さんと諸伏さんは大人しく寝ているのかな？

物音をたてないように扉を開けると爆睡するイケメン2人。

松田｢どれだけ飲んだらこうなるんだか…｣

降谷｢女の子にお酌されっぱなしだったからね｣

苦笑いする松田さん。

A｢どうします？｣

降谷さんは起きてるらしい。
8年くらい経つけどこの人の肝臓は無敵らしい。

松田｢じゃあ俺も起きてようかな｣

寝る場所ないし、と欠伸をしながら松田さん。
そう言うと思いまして…

A｢ジャーン！これでみんな寝れますよ！｣

新調したソファーは大人8人が何とか寝られるくらい拡げられる特注品。
降谷さんと松田さんは爆笑した。

松田｢いつ使うんだよ！｣

A｢今ですよ今！！いつでも皆さんが泊まりに来てもいいようにしたらこうなったんですよ！｣

みんなデカいし。

降谷｢こりゃいい、班長も寝られそうだ｣

私はもう1枚毛布を持ってくると2人に差し出した。

A｢明日も仕事でしょう？もう日付変わってますけど｣

寝た方がいい。私も正直眠たい。

松田｢零と同じ毛布かよ…｣

降谷｢文句言うな、自分家じゃないんだから｣

松田｢だって三十路だろ？おじさんが川の字なんてやだね｣

急なワガママに困り果てる降谷さん。
しばらく言い合いをしていた。

A｢…結果、私を間に挟んで寝ることにしたんですか｣

両サイドには顔がいい2人。

A｢一応女ですが？｣

降谷｢すまないと思ってる、でもこれしかなくてね｣

｢大丈夫だよ、僕は君のことは妹だと思ってるから｣

わーい沢山お兄さんができましたー(棒読み)

降谷｢ま、妹だと思ってないやつはいるけどね｣

ニヤリと松田さんを見る。
うるせーとそっぽを向かれる。

松田｢明日お互い早いんだろ？｣

A｢そうですね｣

降谷｢おやすみ｣

松田｢うぃー｣

みんなの呼吸音が響く花屋。
普段誰かと寝ることをしないからか思っている以上に睡眠が浅かった。
行ったり来たりしていると微かに誰かの声が聞こえた。

(松田さん？)

気が付いたら松田さんは私を1番外側に移動してくれて、腕枕までしてくれていた。
これは彼女にするやつでは！？
うとうとしてあまり覚えていないけど、毛布をたくさん掛けてくれていた。
降谷さん大丈夫かな？

松田｢A…好きだ｣

｢こういう時にしか言えなくてごめん｣

｢…もっと強くなっから、待っててくれ…よな｣