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日苗side
周囲から悲鳴が上がる。
まだ他のゴンドラには乗客が乗っており、早く出してくれと言わんばかりに下に着いた乗客はガラスをバンバン叩いている。
降谷「どこ爆弾があるのかわからないな…」
A「探すしかないですね」
「千陽!」
私は無線で姉妹を呼ぶとすぐ返事が返ってきた。
今から3人で観覧車を登ると言うと気持ちが良いくらいの行ってらっしゃいと言われた。
降谷「もうすぐ風見も応援にくる、3人とも頼んだよ」
松田「乗客に声かけるのを忘れんなよ?」
A「それ私やります!」
5分以内に解決するぞ、と降谷さん。
この人は無茶な事を言う…お酒かな?
無線で千陽姉妹が苦笑いする声が聞こえる。
シラフの私がしっかりしないと。
スマホにタイマーをセットして合図と共に駆け出す。
A「聞こえますか?!警察の日苗です!爆弾を解体していますので、安心してください!」
「下に着きましたら指示通りに落ち着いて行動してください」
パニック状態の乗客はゴンドラにしがみつく私を見て目が点になっていた。
A「必ず助けます!」
そして次のゴンドラに向かう。それをひたすら繰り返した。
<松田「爆弾を見つけた」>
<降谷「こっちもだ」>
松田さんは観覧車の軸、降谷さんは3人家族が乗るゴンドラ。
それぞれ残り時間は6分と5分をきっていた。
A「わかりました!」
私はすぐに降谷さんのいるゴンドラに向かった。
降谷「いいですか?僕の指示通りにあの女性の言うことを聞いてください」
解体をしながら何やら説明をしていたようだ。
もしかして救助に来ると思って話をしてたの?来なかったらどうするつもりだったの…。
A「みなさん、私が案内できるのは観覧車の真ん中…軸付近の階段までです」
「順番に行きます」
最初に男の子1人を背負い結びし、前でまだ小さい赤ちゃんを抱えた。
不安そうに眺める母親に降谷さんと私は満面の笑みで大丈夫と言い続けた。
A「さあボク?今から仮面ヤイバーみたいなアトラクションするよ」
組織で使うワイヤーを飛ばして飛び降りる。
その瞬間、観覧車のライトアップが消える。きっと風見さんか誰かが消してくれたと思う。
目立ったら潜入捜査も出来なくなる。
A「じゃあ、お姉さんはお父さんとお母さんを助けに行くから…赤ちゃん守ってね」
男の子「うん」
「ありがとう」
そして直ぐに上に戻って無事にご両親も救出。
残り時間は1分をきっていた。
A「降谷さん!」
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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時