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終始無言。
いつもだったら「なんか喋らねぇ?」とか言えるがそういう雰囲気ではない。
そんな重たい空気を断ち切ったのはほぼ同時に鳴ったお互いのスマホだった。

俺は萩から。

松田「おう」

<萩原「陣平ちゃん!体調は大丈夫?」>

俺は車から降りてAに聞こえないようにした。

松田「今さっき病院行ったとこ」

<萩原「遅くない?」>

松田「指名手配犯を確保しに行ってたんでね」

マジ?と驚く萩に手短に詳細を話す。
途中から苦笑いをされた。そりゃそうだ、指名手配犯を捕まえに向かったら片思い中の相手に薬品嗅がされて手錠で繋がれるんだから。

<萩原「無事で何より!それで本題なんだが…」>

新しく掴んだ捜査の内容を聞く。
病人でも家でできることをした方が良さそうだ。

松田「優秀な萩原でも普段しない事は大変だろう?俺も家で手伝うよ」

<萩原「無理はせずに…また資料をメールで送る」>

松田「ああ、こういうのはプロに任せな」

へいへいと萩との通話を終える。車の中のAはまだ終わってないようだった。顔付きを見ても公安なのか、あの変な組織なのかは分からない。

A「すみません、病人を外に出してしまって…」

通話を終えた彼女がドアを開けてくれる。
俺も話したいことあったから気にするなと言ったきりまた無言が始まった。

松田「誰からの電話?」

A「諸伏さんからです」

「年末年始に降谷さんと仕事連絡でした」

公安は大変だな。
そういえば犯人はどうなったのか。

A「先程の犯人は公安に受け渡しました」

松田「そうか」

大きく伸びをする。とりあえず一件落着と思ったら眠気が襲ってきた。

A「寝てていいですよ」

松田「やだね」

「ちゃんと看病してくれるか見ておかないと」

そう言うとすっごい冷ややかな目で見てきた。

A「そういうのが好みなんですか?」

松田「ちげーよ」

お、ちょっと笑った。

松田「Aはアホ面とマヌケ面とそういう顔が似合う」

A「なんか増えてません?」

松田「おう、どんどん増えるぜ?」

はいはいとAが言う。そういえば車が変わってることに気が付いた。

松田「変えたのか?車」

A「今までどうせ使い捨てるだろうなって思ってたので中古車ばかり買ってたんですけど、一目惚れしました」

BMW G20。使い捨てにするには高すぎる。
よく見てみると色々なオプションを付けていて、A専用って感じがする。色味もシート完全オーダーだろうな。

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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時

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