福寿草 ページ2
「ははさま！見て、あにさまが風車をくれたの」
ピアノの前に座っている母様のもとへ駆け寄った
「っ・・・・」
俯いた母様の頬は輝いていた
「ははさま・・・？どうしたの？」
無知だった私は何にも知らなかった。
母様が泣いていたこと、泣くということ
自分自身の名前さえも知らなかった
その日の夜
ご飯を食べ、風呂に入った。特に何も思わないままに
しばらくして、母様がピアノを弾き始めた
それは眠る時間の合図だった
その短調で語られる音色は、綺麗で流れるようで。でも、色々な感情が埋め込まれていた
私はいつもその音色で眠っていた
最後に見た夢、くるぶしくらいまでの深さの湖のような所なんだけれど周りには何も見えない
ほのかに柔らかな桃色に照らされている
私は手に都忘れの花を持っていて。
しばらく行くと棺桶のに真っ白な百合が敷き詰められていた
棺桶の周りにも百合、囲むように風車が刺されていた
「いつかまた、三人で星を見に行こう」
いつかの兄様が言った言葉
そこで私は涙を流した。泣くことと・・・
死を知った＿＿＿
目が覚めた私はある言葉を吐いていた
「水葬」
「なに？」
「いつかまた、三人で星を見に行こう」＿＿＿＿＿＿
【福寿草】
花言葉 「回想」「悲しき思い出」
【都忘れ】
花言葉 「別れ」
【百合・白】
花言葉 「純潔」
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リン(プロフ) - ねんねこさん» 返信遅くなり、申し訳ございません！！綺麗で儚く美しい文章を綴りたいと思い作った小説であったので伝わってとても嬉しいですヾ(*´∀｀*)ﾉ更新ももっと早くできるよう努力しますね！良ければこれからもよろしくお願いします！！ (2018年11月23日 17時) (
レス) id: 36ae7035f1 (このIDを非表示/違反報告)
ねんねこ(プロフ) - えっすごい面白いというか文が素敵…！花言葉等も凝っていて素晴らしいです！お気に入り追加しちゃいました…続き見たいです！ (2018年11月6日 3時) (レス) id: b2f2509cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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