優しいあなたに ページ3
・
『わ、なに？急に』
正「んー？撫でたくなったから」
私が高校生になった頃から、みんなの私に対するスキンシップは自然となくなりつつあって。性別的な問題とか、周りの目を気にしてとか、そういうことなんやろうけど、やっぱり少し寂しかった。だけどそんな中、大ちゃんや正門くんは昔と変わらず。
『正門くん、彼女とかおらへんの？』
正「なんでぇよ笑 おるわけないやろ」
『嘘つき、私正門くんが大層おモテになること知ってんねんで？』
正「んん、それはちゃうと思うけど…彼女はおらんよ？ほんまに」
まあ、おらんのやったらこのスキンシップの多さには納得というか…。他の女の子にもこんな調子なのだろうか。それはなんだか、もやもやする。その感情が何によるものなのか分からない程、もう私は幼くはなくて。私は正門くんに、恋をしていた。
それは、廉に対しての憧れと好きが曖昧なものとは違って、はっきりと恋と呼べるものだった。長く一緒にいたからドキドキすることは滅多になかったけど、大ちゃんや大晴に感じる好きとは明らかに別物で。
『他の女の子にも、そういうことしとるん？勘違いされんで、』
正「勘違いって？」
『………正門くん、嫌い』
正「ははっ、嘘やって！せえへんよ、Aだけやで？」
本当に、正門くんはずるい。照れる様子もなく、こういうこと平気で言ってのける。私だけがいつも振り回されて。悔しい。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し59740号(プロフ) - 「大橋くんに、愛される。」のパスワードを教えていただきたいです！ (2月11日 1時) (
レス) id: cd3c0aeb36 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 初めましてコメント失礼します！「大橋くんに、愛される。」を読みたいのですが、パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いいたします！ (9月25日 8時) (レス) id: faee03a960 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃんっっっ(プロフ) - 初めましてコメント失礼しますm(_ _)m『その恋心を、自覚する。』『大橋くんに、愛される。』を読みたいのですが、パスワードを教えていただくことは可能ですか？よろしくお願いします🙏🙏 (7月26日 12時) (レス) id: 07a93329c4 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - しおんさん» ありがとうございます☺️♡ (6月21日 20時) (レス) id: 3593907927 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - みずたまさんの文才最高です！ (6月20日 23時) (レス) id: 7cc3201467 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずたま | 作成日時：2022年10月23日 21時
