長期任務 ページ10
しのぶちゃんの言った通り日光をたっぷり浴びたお陰で、痘瘡は数日で完治した。あの日から、杏寿郎との行為を何度も反芻する。以前、自分の失言により甘味処で音柱の宇隨様から男女の営みを教えられ恥ずかしさのあまり杏寿郎の顔さえ見られなくなった日を思い出す。それが、こんなにも満たされるとは夢にも思わなかった。杏寿郎にとってあの日が初めてだったかは知らないし聞くつもりもないけれど、幼い日から稽古で何度もマメが潰れ、その度に手当をしてきたその手が、私を包み込む程、大きくなっていて頭の天辺から爪先まで優しく触れてくれた。私にとっては初めての行為で何もできず、杏寿郎は満足してくれただろうか。
フゥーと溜息をつき、稽古へ戻ろうと外へ出ると蘭が舞い降りてきた。
「オ館様カラノ直々ノ任務ノ司令！鬼殺隊本部ヘ向カエ！」
そんな事を言われたって鬼殺隊本部には柱でもない限り、なかなか足を向けることはない。隊服に着替え、身なりを整えているうちに、隠の方が現れた。
＊＊＊
広い庭に私、一人が佇む。
「わざわざ、呼び付けて申し訳ないね」
穏やかなお館様に声に跪く。
「顔を上げておくれ。Aに頼みたい任務があるんだ」
その声に、私は面を上げた。
「ある新興宗教施設で行方不明者が続出しているらしい。その宗教にのめり込んだ信者が施設で共同生活をしているのだけれど、殆どが帰って来ないそうだ。何か帰れない事情があるのかもしれないが、鬼が絡んでいる可能性もある」
確かに、こういった任務は女性単独で行ったほうが怪しまれない。
「潜入して情報を探ってみます」
「危険な任務になるかもしれない。くれぐれも気をつけて欲しい」
「御意」
決意を込めて返事をする。立ち上がり、お
「杏寿郎とは仲直りしたのかな？」
お館様からの不意打ちの質問に顔の温度が上がる。
「お館様。仲直りというより、私が一方的に避けていただけです。もう大丈夫です」
「そうか。Aに対して心無い言葉を口にする隊士もいるようだから君の実力を示しておいで。期待しているよ。それに人を好きになることは悪いことではないよ。鬼殺隊は人間なんだ、人間らしい感情を大切にね」
優しく響くお館様の言葉に、
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 夢主じゃ、童磨殿には敵いませんからね…😣しばらく地味な展開になりそうです😢 (2021年12月8日 7時) (
レス) @page12 id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - え⁉️😱夢主ちゃん⁉️よもやーーーッ (2021年12月7日 23時) (レス) @page12 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年10月18日 1時
