甘露寺蜜璃 ページ43
己が失意の底に蹲っていようといまいと鬼の被害は拡大する。Aもカナエの仇討ちのためには「一日も早く鬼のいない世界を築くこと」と気を取り直し数多くの任務をこなした。
Aは幼い頃より杏寿郎と共に槇寿郎からの稽古を受けたこともあり同世代の鬼殺隊士の中で群を抜いて強かった。階級もあっという間に上がり単独任務や柱との難しい任務にも赴くようになった。杏寿郎も「人を優しく照らし出す、心に太陽のような炎を宿した炎柱になる」―亡き母との約束を胸にどんどん実績をあげ階級は甲となった。
「ねえ、杏寿郎。杏寿郎が柱になったら私のこと継子にしてくれる？」
お願いをするときAは、少し首を傾げて杏寿郎を見あげる。身長差があるため杏寿郎から見るとAが上目遣いに見え、その甘えたような仕草にどうにも断りにくい。だが、杏寿郎は
「Aに俺が教えることは、もうないぞ！俺が柱になったら一緒に任務に行こうな！」
と答えつつ、心の中では「俺は、もうAに厳しくすることができんのだ…。だが、俺が柱になったらAを守る」と呟いた。そして少し拗ねたような表情のAの頬を両手で包み、目元を緩ませた。
＊＊＊
数日後―
「ごめんくださぁい！！」
屋敷の外から元気な可愛らしい声が聞こえる。非番のため、朝餉の片付けをしていたAが迎えに出る。桃色と若草色の髪をした可愛らしい女の子が立っていた。
「あのー。私、甘露寺蜜璃といいます。煉獄杏寿郎様に剣術の指導をつけていただきに参りました」
え？私には何も教えることはないって言ったのに…？
「どうぞ。杏寿郎様は今朝、任務から帰宅され休んでおります。今、声をかけてきますね。お待ちください」
複雑な気持ちを抱え、Aは蜜璃を客室に通した。その後、杏寿郎の部屋へ向かい、襖の向こうに声をかける。来訪者の予定を把握していたのか既に袴姿の杏寿郎が部屋から出て来た。
「A！今日からこの屋敷に通って剣術の鍛錬をする甘露寺蜜璃さんだ！よろしく頼む！」
蜜璃の横に並び、蜜璃に笑顔を向ける杏寿郎。何故かAは胸に棘が刺さったようにチクリと痛んだ。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 今回は冨岡さんを多めに登場させる予定です😀冨岡さん、あんまりお喋りが得意じゃないから「難しいなあ」って、思うんですが、カッコいいのにどこか天然で可愛い人ですよね😃💕 (2021年10月16日 0時) (
レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 冨岡さん登場😳✨夢主ちゃんも隊士になり、これから煉獄さんとどんな展開になっていくのか楽しみです✨✨ (2021年10月15日 14時) (レス) @page50 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 衣世さん» 衣世様、もう信じられないくらいカッコいいですよね！制作側に煉獄さんガチがいるとしか思えませんね💕 (2021年9月26日 14時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 羽織わさっ！わかります！ぎゃあぁぁぁ(*/∀＼*)ニヤニヤが止まらないですよねっ！！ (2021年9月26日 10時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平さん、おはようございます😃ホント、楽しみですね！おこがましいですが、こっちの煉獄さんも公式様に負けないくらいカッコよくできるよう頑張ります🙋 (2021年9月26日 9時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年7月7日 2時
