救済8 ページ9
許可……？
ヒソヒソと声が聞こえ始めた
明石国行も鳴狐もこちらをまっすぐ見て言葉を待っている
｢……私は前任の審神者を粛清し後任の審神者となるよう政府から言われここにいます。ですが、皆様にとっては主である前任を許可なく斬り捨てるのも如何なものかと思いまして。
神である皆様方が少しでも慈悲がおありなのでしたらその意見を尊重しようかと……｣
すると小狐丸が憎々しげに口を開いた
｢我らの許可など要りますまい。皆思う事は同じ……。だが、小娘よ。失敗は許されんぞ｣
それに対しては心得ていますと返し前任の部屋に向かうことにした
目の前を歩く三日月に政府のものが訪ねてきていると言って欲しいと言うと了承の返事が来た
薬研が不思議そうに話しかけてきた
｢そおいや、あんたは他でも審神者をやっていたのか？もしくは黒本丸摘発部隊か何かか？｣
三日月も目線だけをこちらによこしている
｢審神者は初めてでございます。人間に会うのも本当に久しぶりでした｣
それに対してほかの人間にという意味に捉えたのか三日月が口を開く
｢まるで山奥かなにかに暮らしていたかのような口ぶりだなぁ｣
そう言いながら袖で口元を隠しながらこちらを探っているようだ
それに対してはあながち間違えていないので山奥の集落で暮らしていたと伝えた
そして審神者のいるであろう部屋に近づくにつれて悲鳴のようなか細い声が聞こえてきた
本来であれば聞き取ることも困難であろう音だが純血の鬼である私には関係ない
ここで待てと三日月は私と薬研藤四郎に言うと審神者に声をかけた
｢主よ、政府の者が視察に訪れている。何でも担当が代わったのだとかで挨拶に来たらしい｣
それに対して審神者であろう男の声が聞こえた。
あまり品のいい声ではない
｢担当が代わったぁ？｣
それに三日月が答え何でも今回は女子が担当になるらしいと告げると審神者は早く通せ！と言って部屋にいるほかの誰かに下手な動きはするなよと言っているのが聞こえた
恐らく聞こえていないと思っているのだろう。
本来であれば通常の人間には聞こえないほど小声ではなしているようだが
｢政府の者よ、主の許可が降りた。こちらに来い｣
静かに立ち上がると薬研に小声で入口で待機をお願いした
｢失礼いたします。今回から担当になりました桔梗と申します｣
そう言って室内に入るとそこは今までの部屋よりも酷いものであった
ラッキーカラー
あずきいろ
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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
