救済1 ページ2
それは突然の事だった
いつもの様に双子の弟と山で一番大きな桜の木の下に座り桜越しに空を眺めていた
すると黒いスーツの男が２人やってきた
彼らは弟に何か囁くと目は虚ろになりその場から離れた。
｢私達は時の政府という機関に所属する者です。貴方には我々に力を貸していただきたく参上いたしました｣
私は腰に差した刀に手を伸ばしながらいつでも抜刀できるようにして静かに問う
｢得体の知れない者に付いていくほど馬鹿ではありません。時の政府など聞いたことがない。悪ふざけなら容赦しませんよ？｣
それに対して時の政府と名乗る男達……
1人は黒髪をきっちり後ろに流した長身の30代くらいの男でもう1人はさらさらの栗色の髪をした20代前半の男達
黒髪がなにか汚いものを見るかのように冷たい視線で私を見る
栗色の髪の男は申し訳なさそうにただ立っている
すると黒髪の男が口を開いた
｢……面倒だ。こんな奴の手も借りないとならないなど……政府も落ちたものだ。そしてお前に拒否権はない｣
私は黒髪を睨みつけながら問う
｢……貴様、私を侮辱するか？人間の分際で。どうやって知ったのかは知らないが我が誇りを穢すというのなら容赦はしない｣
ふわりと後ろでくくった髪が揺れる
足元から青白い鬼火が舞い髪は上から白銀に、瞳は黄金色に輝き額には4本の角が生えた
すると黒髪がハッと鼻で笑った
｢お前が我々に協力しないというのなら先程の小僧を使うまでの事。大した力はないように感じたがまあ、アレもお前と同類だ。少しばかり役には立つだろう｣
それを聞いて私は刀を抜く
｢……兄弟に触れるな。殺 すぞ｣
普段より数倍低い声が出た
自分でも殺気立っているのがわかる
ふと、栗色の髪の男が拳を握っているのを見た
白くなるまで握った手
少しだけ感じた同胞の気配は彼か……
黒髪の男はさも面倒臭いと言わんばかりの顔で言った
｢残念ながらお前の居場所はここにはないぞ。先日里の者には話を通してある。その上に記憶を少し弄らせてもらった。もうお前に関する記憶は我々がこの敷地に足を踏み入れた時点で消えた。お前は大人しくついてくるだけでいい。化物風情が調子に乗るなよ？このまま抵抗すると言うのなら小僧を連れていく。さあ？どうする？｣
弟を人質にとられなおかつこちらに拒否権はなし
いっその事ここで斬り捨てるか？
そう考え右足を少し引いた瞬間だった
栗色の髪の男が口を開いた
ラッキーカラー
あずきいろ
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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
